終止符
 
彼女と毎日、夜の神室町をほつき歩く日々が続き、そろそろ1ヶ月を迎えるはずだ
1ヶ月も高校生相手にずるずると気持ちを引っ張る俺は俺じゃないと思っている

「ねえなまえちゃん」
『なんです?秋山さん』

名前を呼ばれるだけでもどかしい
だからそろそろ、

「お遊びは今日で終わりだよ」

もう俺が我慢できなくなってしまうから
彼女はそのまま悲しそうな顔をした
俺も同じような顔をしていた

『もう、1ヶ月だもんね』
「うん」
『また、寂しくなるの?』
「君はちゃんと家に帰って、学校に行って、楽しまないとダメだ」

そう言うと、彼女は眉毛を釣り上げ、顔を赤くして怒鳴った

『私は今が楽しいの!この時間を楽しんじゃダメなの!?学校も家も全部つまんないよ!!』

疲れたような顔で俺にもたれかかってきた


『このままじゃ、ダメなの…?』

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