(予定)



「あ、栗色ヘアのベビーフェイス少年」

「あ?」





しまった。

曲がり角で会うというなんとも典型的な突然の出会いにビビって声をかけてしまった。

いや近くで見ると更に可愛いな。

目とかクリックリじゃん。なにその女泣かせの顔面。

やばい可愛い。




「あ、すみません。銀さんのお友達ですよね?たまに団子屋にいらっしゃる…」

「なんでィ、旦那の知り合いか」





え、なにその話し方。

可愛すぎる100点満点。

こんな可愛い顔しながら、
ポケットに手を入れたまま出さないとか、年上に構うこと無くタメ口なとことか、
ギャップ性の得点がすごく高い。

やばたにえん。





「雪乃といいます。顔可愛いので今度団子奢らせてください。」

「下僕志望かィ?心意気は認めるが生憎ドMを躾る趣味はねェ」

「え、下僕というか貢ぎですね。あとMではないです」




あれ、あんまり変わらないか?

とりあえず推しになりかけてるからめっちゃ貢ぎたい。

ていうか団子屋によくいるということは甘いもの好き??
やばい尚更奢りたい。




「前々から顔が好みだなと思ってました。体つきは銀さんのが好みですけど。
もしかして脱ぐとすごいとかですか?お触りOKですか?銀さんみたいなお色気タイプではないので流石に規制かかるところは触らないんで許可ほしいです。
許可くれないならお団子奢らせてください。」

「おぉーい誰か警察呼んでくれィ。あ、俺警察だった。」

「ノリ突っ込みもますます可愛いですね。推せます。え、ほんとにダメですか?お尻だけでいいんです。ちょっと尻肉揉ませてくれるだけでいいんで。」

「コイツァすげぇや。俺の手にゃ追えねぇ。」



いかんいかん。暴走してしまっている。
しかしこの舌が止まらない。この馬鹿舌め。

これで神楽ちゃんに嫌われたんだろ学習しろ馬鹿畜生。

銀さんの時は木刀の上にかけてた左手を握ってから流れるように乳首探したけど、
生憎この子の顔面のタイプは安易にちん○や穴、乳首をまさぐってはいけないタイプと本能が告げている。
それに両手をポケットに入れた状態のこの子の手を握れるはずもない。

やはり団子屋に連れ込むしかない。



「なんでィそのギラギラした目。」

「いや、お触りできる隙がないのでお団子屋に連れ込むしかないなぁ、と。」

「旦那はどこでこんなのと知り合ったんでィ」

「あ、私お登勢さんの所で働かせて貰ってます。あとはいろんな所でもアルバイトを少々。

ところで真選組の方ですよね?ちょうど良かった。」

「ちょうど悪かったねィ。俺ァ今日非番だ」

「何をおっしゃる。立派な制服来てるじゃないですか。」

「私服だァ」

「え、センスやばいですね。かわいい。」




ちょうど朝にするバイトがないので困っていたところだ。

今までの習慣で朝から夜まで働いていないとどうも落ち着かない。

銀さんや神楽ちゃん、さっちゃんのような癒しを手に入れたからには、ストレス無く過ごせる社畜ライフを味わえるはずだ。


手元の求人広告を指して栗色ヘアのベビーフェイス少年に問いかけた。



「食堂、朝の人手足りてないらしいですね?」

「………」

「土方副長?までお通し願いたいのですが…」

「……………あんまりお前ェに近づきたくねぇ」

「警戒してます?大丈夫ですよ。可愛い子にはそこまでキツいセクハラはしません。」

「軽いのはする気満々じゃねぇか。援交爺ィの"先っぽだけ"より信用できねぇ。」

「じゃあお触りしたら殴っていいので仕事ください。」

「Mを躾る趣味はねェ」



新しい就職先を手にいれ、好みの顔面してる男の子と仲良くなりました(予定)








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