局長!?!?!!?
「おはようございます!お勤め、頑張ってください!」
「おはようございます!寝不足ですか?これどうぞ!目を暖めてください!少しは疲れ取れますよ!」
「おはようございます!あ、はい!本日から朝の食堂担当になりました!よろしくお願いします!」
「あ、はい!おかわりですね!どんどん食べてください!!」
「はい!わぁ!食器まとめてくださったんですか!!すみません!ありがとうございます!」
「……………なかなかの働きぶりだな。」
「意外でさァ。俺ァてっきりどんな変態噛ましていくのかと思ってやしたぜ。」
皆さんおはようございます。
今日から真選組の朝の食堂担当をさせていただくことになりました。
昨日の夜に夕飯担当のおば様方に道具の場所を伝えられ、献立を教えて貰い、
今日からスムーズな活動をさせて貰ってます。
いやぁ、やっぱり朝から働くと頭がスッキリしていい!
大串くんは警戒しながら食べていたけれど、結局完食してくれたのでよかった。可愛い。
けど…………
「土方副長、すみません……私が緊張しているかも知れないという不安から、ほぐすためにギャグを設けてくださったんですよね。
今笑います。あはははははははっ!!!!」
「ギャグじゃねぇわ!!!!」
「あはははははははっ!!!!」
「総悟??!!何でお前も!?!?」
いやいや、ギャグ以外でそんなにマヨネーズ革命起こすような人見たことありませんよ。
世の中に挑戦的な〇ouTuberが無謀な挑戦するときぐらいしか見たことありませんよ。
てっきりギャグだと思ったのに………
「せっかくのうまい飯に申し訳ない雪乃さん。トシは生粋のマヨラーでなぁ……」
「あっ、そう言うことだったんですね…すみません笑ってしまって………その……何か量が規格外で……」
私は今、あらかた食堂の仕事が終わり、少し遅めの朝食をいただいている。
大変厚かましいにも程があるが、先程まで仕事があって食事ができなかった土方副長、近藤局長、そして先程まで寝ていた大串くんと共に食堂で一つの卓を囲んでいる。
眼福だ。
昨日紹介して貰った近藤局長は、少々お顔はゴツいものの、強面が好きな女の子は好きそうな顔をしており、
やはり真選組は顔面偏差値が高いのだろうと再認識した。
そんな中、ブチュブチュと音がするので何かと思えば、たばこを加えたイケメンが朝食の白米の上にマヨネーズがとぐろを巻くように乗せていた。
でもまぁ銀さんに天パがあるように、イケメンには何かしら残念なところがあるもんだ。
そうでなければ完璧すぎて神の領域に踏み込んでしまう。
人間じゃなくなってしまう。
「今度からは土方副長の料理はマヨネーズ革命しときますね。」
「ああ、頼む」
そうして本日の出勤を負え、今日は昼のバイトはないので、お妙ちゃんと神楽ちゃんとショッピングの予定がある。
神楽ちゃんもなんだかんだ女の子で、私がいることに難色を見せたものの、お買い物の魅力に負けて一緒に行くこととなった。
わぁい、美少女と美女に囲まれてショッピング!
ナンパ対応は任せて!
私にかかればどんな変態だって逃げてくんだから!
「お妙ちゃーん!」
「おはよう雪乃ちゃん。」
「おはよー!神楽ちゃんは?」
「まだよ。集合時間までまだ時間があるし……」
今日も笑顔の素敵なお妙ちゃん。
お家の前で水撒きをしているところで出会った。
美人の水撒きかぁ……地面になりたい。
だけど気になったのは、素敵な笑顔をひきつらせて私の遥か後ろを見て固まっていることだった。
?
何かあるのかと後ろを振り向くと……
「あれ、近藤局長?」
近藤局長が段ボールにギチギチに入って、
首から"拾ってください。名前は「イサオ」です"と書いてあるプレートを下げていた。
うん。何してんだ??
あ、あれか………カモフラ……
あの………潜入調査的なアレで……
「雪乃ちゃん行きましょう?この辺悪質なストーカーが出るみたいだから」
「えっ大変だ!お妙ちゃん何か困ったことない?」
「そりゃあ大変ですねお妙さん!困ったことがあれば言ってください!貴女の勲が!!必ずや取っ捕まえてみせます!!」
いつの間にか、近藤局長が隣にいた。
え、こわ。
だが瞬きをした一瞬で、近藤局長はいなくなり、お妙ちゃんが腕を前に伸ばしているポーズが視界にあるだけだった。
え、近藤局長は?
と考えるとドガァァァア!!と大きな音を立てて何かが落ちる音がしたので、何だとそちらを向くと、
近藤局長が倒れていた。
「ストーカーはお前だ腐れゴリラ」
強い女性って、素敵