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王馬にひたすらブス(婉曲)と言われる2



これの続き

「あれ?みょうじちゃんアイシャドウ変えた?」
「え、うん。そういうの気づくんだ。すごいね」
「オレけっこう、資源のムダにはうるさくてさ〜。このまえ百田ちゃんが雑なノートの取り方してる時はもったいないから止めなよって言っちゃったよ」
「私の化粧が無駄ってこと?」



「私の研究室いつ開かれるんだろう……」
「さーね。どうして?」
「この前、赤松さんが演奏会してくれたでしょ?私もああやって、みんなのためになることしたいなって思って」
「みょうじちゃんって本当に心『は』きれいだよね」
「心は」
「みんなのために今すぐできること、あるよ」
「何?」
「このマスクをしてみて!みんな喜ぶから!」
「顔を隠せってことかな?」



「王馬のクソ……。あんなにブスブスブスブス言うことないのに……」
「ゴン太はみょうじさんのことブスだなんて思わないよ!」
「ありがとう……!」
「バカだなぁ、ゴン太。そんなこと言ってみょうじちゃんがストーカーになったらどうするの?」
「ゲッ王馬!」
「ストーカー?」
「女の子はすぐ期待して勘違いしちゃうから、気軽にフォローなんてしちゃだめだよってこと!紳士はそういう配慮もできないとだよ?」
「そうだったんだ……!ごめんね、みょうじさん」
「えっ、別に、いいけど…………」
「しかもみょうじちゃんは一度も男に告白されたことないだろうからね〜」
「告白されたことぐらい……あるよ!!」
「えっ!すごいね!みょうじさん、モテるんだね!?」
「モテるってほどじゃないけど……」
「まぁみょうじちゃんいい奴だもんね、告白されても何ら不思議じゃないよ。気が利くし、一緒にいるとそこそこ盛り上がるし!あ、あとツッコミもキレがあるよね」
「かたくなに外見に触れないのはなんなの?」



「みょうじちゃんー……じゃなかった!間違えた!忍者の像だった」
「間違える?普通」
「この目の細さが瓜二つだよ」
「う、うっさいなぁ」
「裁判中、寝てるのかと思ったこともあるよ」
「ちきしょう……王馬の目に虫入れ……」



「春川さん可愛いなー。笑った顔が見てみたいなー」
「オレ笑った顔みたことあるよ」
「嘘!」
「うん、嘘」
「なんだよもー、期待したじゃん……」
「みょうじちゃんも笑ったほうがいいんじゃない?」
「私普通に笑うときは笑うよ」
「え……?ひょっとしてたまに顔をくちゃってしてるのって……笑ってたの?オレてっきり、鼻の頭がかゆいのに耐えてるんだと思ってたよ……」
「そ、そんなにひどい?」
「……」
「そこは嘘だよって言わないの??」

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