妄想の墓場 | ナノ
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カルマ君と生理中の女の子



「お腹痛い……」
「生理?」
不躾なカルマ君の質問に戸惑う。無言を貫くと、「そっか」と携帯をいじり出した。
「何も答えてないのに」
「……」
「聞いてないし……」
むなしくなって前を向いたら、何かを投げられた。受け取って初めて、それが彼のカーディガンだと気づく。
「膝掛けときなよ。温めると楽らしいじゃん」
どうやら彼はスマホで生理について調べてくれていたようだ。私は気恥ずかしくて、小さな声で感謝を述べた。

170120