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キスして欲しいカルマ



「たまにはそっちからキスしてよ」
テストの点をかけていた私たち。負けた私へのカルマからの要求は、突拍子も無いものだった。
「え!?ムリ」
羞恥から首を横に振ると、押さえ込むように頬へキスをする。耳元に直接吹きかけるように「ね、いいでしょ」と言ったカルマは自分の頬を指で示し、触れやすいように身を屈めた。
こうなると彼が譲らないことは知っていたので観念する。
「……わかった」
深呼吸して覚悟を決める。少しだけ背伸びをして、彼の頬に唇を当てた。
すぐに離れようとしたら、腕を掴まれて引き止められる。
「誰がほっぺでいいって言った?」
「え?だって……」
「キスって言ったら当然口でしょ。はい、やり直し」
壁際に押しやられるように追い詰められながら、今までの彼の言動が、全て計算だったことを理解した。
はめられた……!

20160702

Twitterのカルマの人心掌握術botの「ローボールテクニック」参照