妄想の墓場 | ナノ
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気持ち悪い一松



※一松が気持ち悪いので注意

「バナナ食べる?」
「うん、食べる〜」
もらったバナナを食べようと、おおきく口を開けたら視線を感じた。やけに一松の呼吸が荒い。
「どしたの?食べたいの?」
「気にしないで……」
彼の手がパーカーのポケットに収まっているのはいつも通りだ。しかし、何故か不自然にうごめいている。
「ちょっと一松……。手、出して」
嫌な予感がして距離を置きながら言うと、彼がうつろな瞳で顔をあげた。
「えっ……?ハァ…ちょっと今無理……ウッ」
「な、何してんの!?」
「別にナニも……それより、早く……バナナ食べなよ……?」
「絶対ナニかやってるよね!?気持ち悪いっ」
「アッ…………フゥ」
「キモイキモイキモイ!」
「もっと蔑んでいいですよ……」

160126