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はやりの壁ドンやらせてみた




ツイッターでもらったリクエストで、流行の壁ドンやらせてみた。他にこのキャラ見たい!っていうのあったらぜひ。



Case.苗木

誠君を壁に押し付けるつもりが、勢い余って胸に飛び込んでしまう。彼から上ずった声があがった。
「な、何事?」
「壁ドン失敗した」
「やり直す?」
「……いい」
彼の腕が、私の背に回される。力を込められて、身動きが取れない。
「そっちから抱きついてきたの初めてだから、理由はともかく嬉しいな……」



Case.眼蛇夢

「あまり舐めるなよ、人の子」
眼蛇夢が私の肩を壁に押し付ける。あまりの痛さに眉根を寄せたら、ハッとした表情になって、力が緩んだ。
「関わるな」
「待って!」
身を翻そうとするので咄嗟に手を伸ばしたら、ストールを掴んでしまった。ぐえっと人の子のような声が出て、申し訳ないのに安心してしまう。



Case.赤羽

赤羽から壁際に追いやられる。右にずれると彼は左に、左にずれると彼は右に。手はズボンのポケットに入れたままで、行く手を阻まれているわけではないのに、逃げられる気がしない。
「な、何?」
「さぁ、なんだろね?」
悪戯に笑うばかりで、用件も言わない。私だけが、じりじりと追い詰められる。



Case.匪口

匪口が思い切り壁に手をつくから、今ので手を痛めたんじゃないかと心配になった。不安が滲んだ眼差しが癪だったらしく、空いている方の手で私の顎を掴んできた。固定されて、視線さえ支配下に置かれる。
「忘れてるみたいだからさ」
「何が?」
「俺が男だってこと」
親指が唇をなぞり、私は身震いした。



Case.空閑

遊真が私の腰の傍あたりの壁に両手をついた。その位置の低さに思わず吹き出しそうになったら、強く睨まれてしまった。耐えきれずに視線をそらしたら、名前を呼ばれて意識を引き戻される。
「お前ピンチだぞ?気づいてるか?」
え、とその意味を訪ねる前に、胸ぐらを引かれた。噛みつくようなキスだった。



Case.出水

やけに電車が混んで、出水との距離に緊張した。電車が揺れて、人の波が押し寄せそうになった時、彼は素早く扉に手をつき私をかばった。
「……こりゃモテるわ」
至近距離すぎて顔も上げられず、俯いたままぼやくと、出水がごつんと額をぶつけてきた。
「鈍いな。モテたらお前みたいのと登校してないだろ」



Case.リヴァイ

轟音。壁に置かれた足が退路を塞いだ。身を強張らせて振り向くと、表情をピクリとも動かさない兵長がいる。「勝手してんじゃねぇぞ」足が下りたタイミングで逃げ出すと、肩を掴まれ壁に押し付けられた。至近距離でぶつかった瞳に浮かぶ、哀しみと温かさに気づく。なんて弱い、人類最強なんだろう。



Case.沖田

バンっと背後の壁に手を置かれ、反対側に逃げようとしたら、そちらも同じように腕が塞いだ。肩をすくめた私を見下ろす沖田さんは無表情で、恐ろしくなる。
「お、沖田さん、私何か……」
「黙れ」
恐ろしさに背筋がしゃんとした。怯える私に気を良くしたらしい彼が、口の端をほんの少し歪めるのを見た。

150914