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「#エロ」のBL小説を読む
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エロ本見つけてしまったinダンガンロンパ



Case.苗木

「あれ、これもしかして……」
「わあ――っ!ご、ごめん、こんなの……!これは、はがく……友達に借りててっ」
(……葉隠か)
「ごめん、嫌な気分にさせちゃったよね……」
「大丈夫だよ、苗木くんが男子だって分かってるし……」
「そ、そっか……」
「……」
「……」
「分かってるから!」
「ありがと、あ、あのさ、じゃあ、ボクがその、本当は君にもっと触りたいとか言っても、理解してもらえたりするのかな?」
「え?それって……」
「ごめん!なんでもないんだ!忘れて――」
「苗木くん!さわっていいよ!」
「っ!」
「私は、男子じゃないけど、……苗木くんにもっと触って欲しいと思ってたんだ。これって、変かな?」
「へっ、変じゃないよ!」



Case.十神

「エロ本!?と、十神も持ってるんだね、こういうの」
「違う!俺がこんな低俗なものを持っているわけがないだろう!これはあの殺人鬼が俺好みのものをチョイスしたなどと抜かし置いて行ったんだ……」
「へ、へー」
「貴様……疑っているな?」
「そ、そんなことないよ!信じてる信じてる」
「……そもそも、俺はこんなものに頼る必要などない。女には困っていないのだからな」
「えっ、それはつまり?」
「俺程の人間となるとすり寄ってくる女はいくらでもいる。その中から適当に見繕って相手をしてやることもまた、俺の自由ということだ」
「そうなんだ……十神君、すごいもんね、そりゃモテるよね」
「問題は……そうして寄ってくる女には碌な者がいないことだな」
「え?」
「大抵が下品で汚らしい低俗な連中だ。触れるのも嫌悪を催す程にな」
「そこまで言わなくても……」
「ふっ……。まぁ、俺に相応しい女など、そうそういるはずがないからな」
(つまり十神君、結局誰も抱いたことがない……ってことなの、かな?いやまさか……)
「どうした?」
「い、いえっ、なんでもありません!」



Case.狛枝

「あっ!もしかしてこれ……エロ本!?」
「見つかっちゃった」
「……」
「ひいた?」
「ううん。……逆に普通の趣味でほっとしたわ」
「え?どういうこと?」
「なんかもっと猟奇的なイメージだから。狛枝って血みどろフィーバーなサイトとか見て楽しんでそうじゃん」
「たしかにボクはゴミでダメな人間だけど、そうした趣味はごく一般人のソレに近いよ?君にも普通に勃つし」
「えっ」
「こないだの体育の時間、君の体操着が汗で湿ってピンク色の下着が透けてたんだけど気づいてた?」
「えっ」
「それだけでちょっと気になってたのに、教室で君がボクにぶつかってきたでしょ。その時、背中に柔らかさを感じて、なんだかムラッときて――」
「うわわわああ!!馬鹿じゃないの!?馬鹿じゃないの!?」



Case.田中

「あれ、これ」
「貴様、それに触れるな!に、人間が触ったらただでは済まされんぞ!?それは悪魔を召喚する際に使う――」
「エロ本だよね」
「……」
「ただのエロ本だよね?」
「ふっ……愚か者め。それは世を忍ぶ仮の姿に過ぎんということが貴様には理解できんらしいな。所詮、特異点どまりの人の子よ……」
「へー田中って巨乳が好きなんだ……」
「見るな!!!!」
「あっ、何これナースさんまでいる……。もしかして田中、罪木ちゃんのことそういう目で……?」
「ない!断じてない!俺様の邪気眼が捕えているのは貴様だけだというのが何故分からんのだ!」
「だってこんなの持っててそんなこと言われても……説得力ないよ」
「何を言う……!貴様こそ俺様を捨て置き、くだらない連中とくだらない雑談に興じているではないか!」
「なっ、日向くんたちのこと言ってるの?そういうの酷いよ!だいたい、誘っても田中が来ないんじゃん!」
「俺様が欲しているのは貴様だけだ!他の人間風情なぞには興味ないわ!」
「じゃっ、じゃあなんでエロ本なんて持ってるのよー!捨てなさいよー!!!!」

131019