04



「うわっ」

私は満員電車から脱出し、今は雄英高校にいる。
はぁ、気ぃ引き締めてかなきゃ。
おっと誰か転んだ、と思ってら女の子に助けられてた。

なんか止まる個性?
それとも浮いたり、重力が無くなる個性か?
まぁいいか。

心臓が高鳴る中、私は雄英高校の校門をくぐった。
番号は6255か。


「プレゼントマイクだ……」

本物、感激!
なんて衝動を心の中で抑えられずぼそっと声に出す。
ラジオ毎週聴いてます。

そしてプレゼントマイクが一通り話し終わった時、一人の男子が席を立った。
遠くだからあんま見えないけど眼鏡のカクカクとした人。
その人はさっきからブツブツ言ってる縮れ毛の人に文句を言い、プレゼントマイクにも敵が一種増えている。
みたいなことを言った。

なるほど、マリオで言うところのドッスンと言うことか。
私はまぁまぁマリオやるけど、それは分かりやすい例えだな。

「"plus ultra"! それでは皆、良い受難を」

とうとう始まる。
プレゼントマイクの言葉に身体が武者震いした。
絶対受かってみせる。


会場に移動する。
広っ!
町並みだな……

それにしても皆自信満々だなぁ。
私も自信持って行こう。
良し!


『ハイスタートー!』

「……ん?」

『どうしたぁ!? 実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!! 走れ走れぇ!! 賽は投げられてんぞ!!?』

プレゼントマイクのアナウンスに、皆が一斉にスタートする。
ヤバイ私も行かなきゃ!

スタートダッシュは遅れたが、絶対受かるって決めてんだ。

「っでか!」

まるでアメリカの核兵器の様な敵。
これがあの四種類の敵たちか。
こいつらを倒すんだ。

「はぁ!」

持ち前の怪力でそばにあった鉄の棒を持つ。
それを敵に向かって思いっきり突き刺した。
ボロボロと勢い良く崩れる敵。

「っし、1P!」

こつを掴んで行った私はそれからもその方法でだんだんと敵を倒して行った。

「42P!」

行ける!
これは合格できるかも!?

なんて考えは、目の前に現れた敵によって覆された。

「ひっ、で……か!」

他の人達も叫び、制限時間までの間逃げることにした様だ。
私も逃げなきゃ!
こんなの絶対倒せない、出来ない!

「ひっ!」

ふと後ろからした声に振り向いてしまう。

「っ!」

ヤバイ、あのでっかい敵が動いてるせいで瓦礫が雪崩れたんだ。
急がなきゃあの子潰れる!
くそ!

私はその子の元へ駆けた。

「大丈夫!?」

「だ、大丈夫じゃ……ない!」

ぎゃっ、血出てる!
あーもう、これ取り敢えずどけて……
それから……

「うわっ! おまっ、後ろ!」

「え?」

瓦礫をどけているとなにやらその子が後ろ!
と言ってきたので振り返った。

悲鳴なるぬ悲鳴を心の中であげ、どうしようかと頭をフル回転させる。
こうなったら、壊すしかない!

できるか!?
いや行け!
死ぬぞ私とこの子。

配られた紙に書いてあった!
確かあいつの弱点は、腹の中心部。
でも届かない、仕方ない個性発動するか。

<動物化>発動!

私は首元にあるスイッチを押した。
っとウサギウサギ……
その瞬間頭に耳が生えお尻に尻尾が生えた。
そして顔にひげも。
そして腕と足にも、これは服で見えないけど。

恥ずかしかったからやだったけど。
これで届く!

近くにあった鋭そうなすごく重い鉄訛りを手に取る。
そして、

「はあぁぁぁっ!!」

思いっきり腹にぶち込む!

その反動で私の身体は急落下して行く。
ひいぃぃ、死ぬうぅぅぅ。
薄め開けて見ると、あいつは全壊はしてなかった。
でも中心部分は壊され、それが胴体の支えを崩したみたいで動けないようだ。

良かった。
その言葉は口から出ず、何故かコンクリートに落ちたはずが不思議と重くなかった。
なんかぶにぶにしてる?
変な感触だ、でも良かった生きてる!




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -