出逢えた幸せss | ナノ

■ 2014/お正月SS(5)―Feliz año nuevo!

「……あ…ッ、」

もう、何がどうなってんのか、分かんないんだけど、

幾つもの筆が、俺の身体を這うような感覚に、なんだか気持ちよくなってきて、俺の前はさっきから痛いほど勃ちあがっている。

「――は…ぁッ、あ…ぁーッ」

誰かが、敏感になっちゃってる俺の乳首を、筆でなぞって、腰から背中を甘い痺れが走った。

「気持ちいい?直くん。」

耳元で囁いた透さんが、耳に舌を挿しこんできて、溢れるような水音が鼓膜を覆う。

「や…ぁ…ッ、ふ…ぅッ、」

「なーお、そろそろ後ろも疼いてるんじゃないの?俺の挿れてあげようか?」

もうなんだか、気持ちいいのか、嫌なのか、ワケが分かんない状態になってきてるけど、

みっきーのその言葉には、戦慄する。


だ、ダメ絶対!みっきーのはデカ過ぎてシャレになんない!

「や、やだ、みっきーのだけは、やだ。透さんのじゃなきゃ、やだ。」

身体を捩って、透さんの腕からも逃れようとしている俺に、

「ひどいなー、前はあんなに感じてたくせに。」とみっきーの声が聞こえてくる。

それと同時に、俺を羽交い絞めにしている透さんの腕に力が篭った。


――透さんっ、怒ってる…。

背中に冷たい汗が流れていくのを感じる。



「あー、もういいだろ?皆いいかげん退けよ。」

――さ、桜川せんぱいっ、皆を止めてくれるなんて、俺は貴方のことを今まで誤解してました。

もう、俺様だとか、鬼畜だとか、眼鏡だとか、狐目だとか、言いません。いや、言ったことないけど!


「…桜川せんぱい〜〜〜。」

俺は助けを求めるように、桜川先輩に腕を伸ばす。


バシッ!


え??バシッ?今、バシッて、手を叩かれたんですけど…しかもめっちゃ痛いんですけど!

伸ばした俺の手を叩いたのは、羽子板を手にした桜川先輩だった。


「ふふ、なんだよ直、そんなに目をうるうるさせて。痛いの好きなんだな。」

え…?痛いの嫌いです。嫌いですってば。

そう言いたいのに、何故か声にならない。

「ほら、ケツ出せよ、俺がもっと気持ちよくしてやる。」

いつの間にかジーンズも下着も脱がされて、四つん這いになってる俺。

みっきーと、啓太に身体を押さえつけられて、身動きもできなくて、ケツだけ高く上げさせられてる。


――やだ!やだ!透さん助けて!


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