そうして過ぎ行く午後のひととき





「六月だなー」

『あぁ。…地球にいたらの話だがな』

「六月と言えば?」

『う〜む』

「梅雨時期とか」

『雨の日は…気分が沈む』

「えっ、そう?」

『六月と言えば、ジューンブライドでもあるぞ!』

「あぁ!そうだねーこの時期になると頻繁にCM見るなー…。 ね?サクラも結婚式するなら六月?」

『う〜ん…どうだろうな……ユーリは?』

「いや、おれはしたくても相手いないだろうしな…悲しいことに。人生で結婚出来るかも怪しいよ……」

『何を言っておる!ヴォルフラムがいるではないか!』

「はあ!? いやいや…おれたち男同士ですからねっ!?分かってる?」

『安心しろ。私はそんな細かい事を気にするほど、器量は狭くはないぞ!』

「えーそんなこと言ったらサクラだって、コンラッドっていう婚約者がいるじゃん! すぐ式あげられるぜ?」

『なっ、』


「…」

『…』




『……あーこの話は止めぬか?否、なかった事にしよう』

「そうだね」







そうして過ぎ行く午後のひととき




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