六日目
………………ねぇ皆様。誰かこの状況を説明してくださらない??
「あんた、生意気なのよ」
「はぁ」
「ちょっと!!何溜息ついてんのよ!!」
いやだって溜息つきたくもなりますもん。
誰この人。うるさいんですけど。
誰この人。見た目に反して意外と強気なんですけど。
誰この人。いつの間にこの小説は嫌われ連載へと方向展開したの?
「めんどーー」
「なんですって!!」
「おっと、いけね。つい本音が。ごめんなさいねお姉さん」
「なっ……!お、お姉さんとか呼ばれたって別に嬉しくないんだから!!」
あ、違った。ただのツンデレさんだ。わー初めて見たー
「んで、お姉さん私に何の用?」
「だから生意気なのよ!!」
「どの辺が?」
「あんたが来てからスクアーロ作戦隊長がピリピリしてて殺気がすごいのよ!!あんな理不尽な殺気にあてられ続けるこっちの身にもなって頂戴!!」
あ、ただの被害報告だった。
しかもあの鮫が加害者かよ。ったくやっぱり所詮鮫だな。
「それだけじゃないのよ!!というか、私が怒ってるのはむしろ今からいう方よ!!」
「え、そうなんすか?」
「あんたね、あんたね………
自分のおやつ代から洋服代まで全部経費で落とすのやめなさいよ!!!」
「すいません、スクアーロ作戦隊長の給料から引いておいてください」
「まったくしょうがないわね……」
「おい待て」
「あれ?何か幻聴が聞こえる」
「う゛ぉおおおおおい!!無視すんじゃねェ!!」
「無視してませんよ。何言ってんですか作戦隊長被害妄想激しい人って嫌われますよ」
「実際に被害受けてんだよ!!何勝手に使ってやがる!!」
「うるさいなー。金なら余りあるほどあるんでしょどうせ。ならちょこっと減ったって気づかれないと思って」
「現在進行形で気づいてるけどな!!」
「作戦隊長、今何か電波受信しました。前回も出てきたくせにでしゃばってんじゃねぇよバーーカ。だそうです」
「んだと!?」
「素直な気持ちを言葉にしてみました」
「お前じゃねぇか!!」
「よくわかりましたね」
「なめてんのかお前は!!!!!!!」
六日目。作戦隊長の懐からお金を少しばかり拝借。あと、あの会計のお姉さんとは後日仲良くなりました。
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