七日目
「すいませんベルさん、今の状況が全く理解できないのですが」
「ん?」
「いや、『ん?』じゃなくて。
何で違和感もなく私の部屋にいるんだぁあああああ!」
朝目覚めてみると目の前に映った金髪。
思わずそれを殴り飛ばし、ベッドの上で状況確認。何故ここにいる。何故いる。
うら若き乙女の部屋に無断で入るなんて言語道断!男の風上にも置けぬな!!
「しかもどうして勝手にベッドに入ってんだよ!!」
「お前が起きねーから」
「意味わっかんねぇよ!!」
ガッシャーンっと近くにあった花瓶を自称王子に投げつける。すぐさま交わされるがそんなことではめげないぞ!!!
その隙に乗じて叫び声を上げた。
「
ルッスさぁああああああああん!!ベルがぁあああああ!!」
「あっテメェ卑怯だぞ!!」
「ダリアちゃんどうしたの!?」
「ベルが!!ベルが私の寝込みを襲おうと!!」
「してねぇよ!!」
「ベルちゃん!?」
「誤解だぁああああああああああ!!!」
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