5
校門に入ったらそのまま玄関に突っ走る。
急いで靴を履き替えて、教室に入ると・・・あーやっちゃった。
「おい!さっさと席に着け赤羽!」
うっせーよネズミ男。
ねーうるさいよねーネズミ男ーって隣の人に同意を求める。
あん?と返事をしていらだたしげにこちらを向く隣人さん。
「あれ?獄寺いつから隣になったの?」
「アホかお前!昨日席替えしたろ!」
「えぇ!?席替えしちゃったの!?」
「なに驚いてんだよ」
だ、だってさこういうのはさ、委員長の真似って訳じゃないけどイベントって奴なんじゃないの!?
なのにもう終わってるって・・・終わってるって・・・
「そんな理不尽な事があるかーーー!!」
「うるせぇ」
パコーンとスリッパ的なもので後頭部を叩かれる。
そう、この声は!この行動は!
「リボーン君!!!」
きゃっほーいと言いながら抱きつこうとすると今度はでこピン。うぅ、つれないな・・・
「おい、お前は誰だ!不法侵入者だな!?」
「うっせーよネズミ男!!リボーン君が不法侵入者!?ふざけるな!リボーン君はAngelだ!!」
「あんげり?アホか貴様は!」
「あほはどっちだ!エンジェルだよ!読めねぇのかよネズミ!!」
「というか貴様さっきからネズミネズミと・・・馬鹿にしてるのか!!」
・・・いや、馬鹿にする以外何するんだよ。
「お前・・・退学だ!!!」
「おぉー鯛楽ー。初めて聞いたー。鯛の音楽?」
「いいか、首を洗って待ってろよ!!今校長に話をつけてくるからな!!」
そう言って、ドスドスと足音が聞こえそうな足取りで教室を出て行く根津。
「お前、大丈夫か?」
獄寺にそういわれてハッと我に返る。
「大丈夫じゃない!!」
ぎゅむぅ
「おい、放せ」
「無理」
そう、リボーン君を前にして抱きつかないなんて・・・失礼だよね!!
「楓ちゃん・・・相変わらず・・・」
あ、ツナだ。
「でも、大丈夫なのか?退学って言ってたぞ?」
おぉ、心配してくれるんすか?優しいね山本。
さすが第一人称を裏切らない男NO.1(楓調査)
「んーーーまぁいいんじゃね?」
[ 6/83 ][prev] [next]
back