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「ですから!!あいつは早々に退学させるべきです!!遅刻の常習犯、それに加えて教師に対して暴言を吐くなど言語道断!他の生徒に悪影響を及ぼします!!」
ただいま校長室。根津が校長先生になにやら熱く語っております。
てか、暑苦しいです。
あ、申し送れました。実況は私、楓がお送りさせていただきます。
「分かったから、落ち着いてください根津先生」
はい、この方が我らの校長先生。今日も素敵な光を放っておられます。主に頭部から。
「これが落ち着いていられますか!だいたいですね・・・」
あぁーまた語り始めました。私の悪口を言いまくっております。あ、ツナのも言い始めた。
獄寺のも。
リボ山のも。
「あの、教師意味がわからないんですよ!急にやってきたと思ったら勝手に授業を始めて・・・」
なにおぅ!!!
リボ山先生はな、いい奴なんだぞ!!しかも、リボーン君と名前が似てる!!
これは完璧にあれだろう!親戚とか生き別れた兄弟とかそういうものであろう!?
ガン
「あぎゃあ!」
ウゥ・・・ちょっと暑くなりすぎました。立ち上がったら頭をぶつけました。何で?そりゃ、そうですよ。掃除用具入れの中に隠れてるんですもん。
あーイッテー後で殺す根津。
「い、今声がしました・・・?」
キョロキョロと辺りを見回すアホ面の根津。
相も変わらずキラキラと後光を放ち続ける校長先生殿。
そんなことをボーと思いながら自作の覗き穴に目をくっつける。
おー見える見える。
ん?ネズミ男がこっちに向かってきているのは気のせい?あ、気のせいじゃねぇ。
「おい、お前!こんなところで何をしている!!」
「あちゃー」
「ふ、ふざけているのか!!こっちへ来い!!」
「ゆ、誘拐ーーー!!!」
「生徒指導室だ!来い!!」
腕を引っ張られそうになったから慌てて手を振り払う。
「触るな、ネズミ。」
汚い物を見る目でネズミ男を見て、それでもギャンギャンうるさいから無視してたら、聞き逃せない言葉が根津の口から言い放たれる。
「言うこと聞かないとお前、風紀委員に引き渡すぞ!!」
「ミーが風紀委員だよ。悪いかコノヤロー」
・・・沈黙が流れる。
「・・・・・・校長!」
「いや、さすがに風紀委員には・・・ねぇ?」
ハッハッハッハッ!
風紀委員って言っちまえばこっちのもんよ!!
仕事しないくせにこういうときだけ職権乱用してんじゃねぇよっていった奴誰!?はい挙手!!
廊下たってなさい!!
まぁ、ともかくそんなこんなで私の鯛楽はなくなったのでした。
あー後でイーンチョー様にチクってこいつ退職・・・いやむしろ殉職させてやろー
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