24.5





「失礼しまーす」


「し、失礼します!!」



あーやっぱり京子怖がってるな…ま、風紀委員長つったら恐怖の対象でしかなもんね。あたしも怖くないって言ったら嘘になるけど、まぁいろいろ情報は持ってるし



「……何の用?」




あちゃーこりゃ予想以上に不機嫌だわ。

眉にしわ寄せちゃってさー。楓もいつも能天気だけど、こんなの年中相手にしてるってある意味凄いわよね。あたしなら、十秒でアウト。



「ハロウィンパーティーやらないんですか?」



あたしが率直に言うと、京子は目を丸くして驚いてる。

でも、慌てて雲雀の方に向き直ると頭を下げた。



「お願いします!楓ちゃん、本当に楽しみにしてて…」



…なんでかあたしの後ろに隠れてるのかは気にしないで置いてあげるよ京子。



「嫌だ。」



「じゃあ、決まりだね京子。準備しなきゃ」




あたしが、ものすごい笑顔を浮かべながらそういうと、京子がえ?と頭の上に?マークを浮かべる。いいから、合わせてと目で語ると、戸惑いながらもうなずいてくれた。




「準備?僕はやらないって言ったはずだけど」



おーおー怒ってる怒ってる。



「誰も学校出だなんて言ってないでしょ?学校でダメなら沢田んちでやろうって言ってたのよ」



あたしと京子と、沢田、獄寺に山本…おなじみのメンバーを次々に口にしても雲雀は何も言わない。というか、不機嫌度が増してるっていうか。


そんなの僕には関係ないって思ってそうだよね



「あと、楓」



そういった瞬間、雲雀の眉がピクリと動く。うっわ、分かりやす。



「んじゃ、京子帰ろー」



「え、花!?」



まだ許可もらってないよ!と小声で言ってくる強固に大丈夫と返すと、ほらやっぱり。後ろから雲雀が呼び止める。



「待ちなよ。…………………………許可する」




作戦成功ってね♪

















そして、次の日。

学校に行って、花ちゃんと京子ちゃんにおはようっていうと、花ちゃんは何も言わずにニッて笑って私の前に紙を付きだしてきた。


「ここここれれれれれれれれ!!!」


「動揺しすぎだって」


ものすごく分かりやすく、私が騒いでると周りにいた皆も何だ何だと花ちゃんの手元を見る。んでもって、固まる。


「どうやったの花ちゃん!!」


「ま、私にかかればこんなのわけないわよ」


「姉御ぉお!!」


「その呼び方はやめなさい」


「御意」


んで、改めて周りを見渡してみればみんな目がキラキラしてる。だよね!もうこれは早速やるしかないよね!


「皆ぁああああ!!明日は仮装道具とお菓子を持って登校だぁあああ!!!」


「「「「お―――――――!!」」」」


うん、私このクラスのこの無駄な団結感好き。


てなことで、明日はハロウィンパーティーです!











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