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「んで、どういう経緯でこういう状況になったのか教えてもらおうか」
「ん〜?えっと〜〜」
ホワワワワ〜ン
(回想モード突入)
全くー委員長も具合悪いなら外出てこなきゃいいのにーとか思いながら、喧嘩をしてる男たち(多分高校生くらいかな?)に話しかける。
「君たち…何をそんなに熱くなっておるのだ!」
「あん?何だてめぇ!!」
「手ぇ出すんじゃねぇよ!!」
…うぉう。想像よりも見事な不良っぷり。
ちょっと吃驚したじゃないか。
「まぁまぁ落ち着きなさいよ君たち。故郷のおふくろさんが泣いてるよ」
「母ちゃんなら家で昼寝してるよ」
「あ、あれ?」
一回やってみたかったのにーー!!
委員長、世の中ってのはどうしてこうも厳しいのでしょうか。
「てか、お前何者だよ」
「ん?ふーきーんだよ!」
「ンだそれ扇風機の仲間か?」
「んーどっちかっていうとエアコンの仲間になりたい」
頭のレベルが同じだったわけね。というか、風紀委員くらいちゃんといいなよ君
ちょっと委員長、人の回想にコメントつけないでください。
「んで、エアコンが何の用だよ」
「熱くなっている君たちを冷やしてちょっとばかし冷静にならせてやろうかと思ってな!」
「…どや顔されても反応に困る」
…そんなに真面目に返してくれなくても。
てかさ、こいつら案外話せる奴じゃね?いいやつじゃね?
将来結構いい大人になってて、「あのころは俺もやんちゃしてたんだよ」とかいうタイプじゃね!?
「で、君たちは何でなぐり合ってたのさ」
「「こいつが俺の髪変だって言った」」
え?とか思って、その青春ボーイたちの頭を見てみると、ツンツンにしようと頑張った形跡のあるへにょへにょ金髪と形が崩れてきているかわいそうなリーゼント。
てか、今時リーゼントの不良なんて風紀委員だけかと思ってたよ。
「どっちも変」
正直な感想を口にすると、どうやら地雷を踏んだらしい。
ゴゴゴゴゴと音がするくらい真っ黒なオーラを出して(まぁ、委員長より怖くないけどね)こっちをにらんでくる。
そして、へにょへにょ金髪君がこっちに殴り掛かってきた。
ゴシャ。
でも、地面に倒れたのは金髪君のほうで。私は、冷静にあ、やっちゃったって思ってた。
「て、テメェ!!」
一瞬驚いてたみたいだけどリーゼント君のほうも殴りかかってくる。
でもまぁ、私はまた無意識のうちに手が出ちゃうわけで。
あっという間に倒れて呻き声を上げる2人を見下ろして一言。
「テメェら、調子のってんじゃねぇよ」
「「すいませんでした――――――!!」」
ガンといい音がしそうな勢いで、正座しながら頭を地面にぶつける不良×2。
やばいやばい。思わず威嚇しちゃったよ。
昔の癖って怖いな。
_____
「というわけで、そのまま引きずってったわけです」
「ちょっと待って、いろいろと聞きたいことはあるんだけどさ」
「はい、何でしょ?」
「昔の癖って何?」「MYブラザーズの影響です」MY兄貴ズそれはもう立派な不良さんで一緒にチャンバラごっこと称した殴り合いしてるうちに強くなっちゃいました!
とか言って、へらへら笑う。
え?何?
笑うとこじゃない?
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