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えーそのあと私は、ツナ君が決死の思いで書きあげた反省文を読み上げようとして(実際5,6行読み上げて)獄寺に怒鳴られ。
ツナ君にゲーム返す時に、後で貸してねっていったらものっそい笑顔で「二年後においで」って言われ。
傷ついた心をお菓子で癒そうとお菓子に手を伸ばしたらどっかの野球バカが全部食べた後で。
そんなこんなでぎゃんぎゃん騒いでツナ達が帰った後、何故かまた私だけ委員長に居残りで仕事をさせられ。
気づけば、お昼休みに(正確にはお昼休み終了)
what!!
私のお昼休みはどこに!そして、お弁当忘れた!
「はぁら減ったよぉ〜〜」
「うるさい」
い、委員長…一人で何黙々と弁当食ってるんですか!
心の奥底でくれるのかな?もらえちゃったりするのかな?と思ってた時分に腹が立ちますよ!
んでも、やっぱり他の人のお弁当の中身はどうあがいても気になるもので。
いそいそと委員長のお弁当を覗き込む。
白米に梅干。ほうれん草のおひたし。きんぴらごぼう。ハンバーグ。魚の煮もの的な何か。etc...
…ん?
何かおかしくないか?
適当に目に付いたおかずの名前を言ってみたものの(あ、ちなみに弁当箱物凄いよ。重箱みたいなやつだよ!)
「ブッ」
違和感の正体に気付いた私は思わず吹き出してしまい、大声で笑い始める。
ガツン。
「何笑ってるの?」
いや、それ殴る前に聞きましょうよ。
何笑ってるの?→私が答える→殴る
って流れでも良いと思うよ!?なんで先殴るの!?
「どうせ、しょうもないことで笑ったんでしょ」
「いいや、コレは大問題ですね!」
ハッと鼻で笑って偉そうに胸をそらす。
すると委員長から一言。
「無い胸強調しても悲しくなるだけだよ」
「セクハラだ!!」
無い胸ってなんだ!しかも面と向かって真顔で言うとは何事だ!!
コレはアレだね!セクハラ以外の何物でもないね!天下の風紀委員長様が聞いてあきれるね!
「で、何笑ってたの?」
え、この状況で話戻すんすか?まァいいッスけど。
「その和食の羅列の中にハンバーグがうけました。一個ください」
「そう。良かったね」
「いや、あの委員長。聞いてました?」
「聞いてた。セクハラなんでしょ?良かったね」
「あぁ〜〜!今完璧に子供扱いしたろ!」
「してないよ。(むしろそれ以下だよ。)」
あぁ、ならいいですけど。って頷いてソファーに座り直したら、ものすごい可哀想なものを見るような眼で見られた。
…そんな目で見ないでおくれよ!
そして、私は気づく。
この人の心が分からない冷徹男には遠まわしにお願いしても無駄だと!
逆にそれをはねのけて自分のエネルギーに変換してしまう能力を持っていると!
「別にそんな能力持ってないよ」
「あ、さいですか」
てか、聞こえてんだね。
まぁいいや。ってことで、正直に行きます!
自分の気持ちをOPENにすればきっと相手も心を開いてくれるさ!
その証拠に、アメリカの人は皆陽気だしね!(←完全なる誤解)
「お願いします。ご飯分けてください。できればハンバーグを下さい」
土下座…はめんどくさいからしないけども、必死に頼み込む。そんな私に委員長は一言。
「アニメに影響されすぎだよバカ」
「は?」
それはアレですか?さっき言ったアメリカ人は皆陽気ってやつですか?
え、もしかして委員長アニメ見てる?見ちゃってる?見ちゃってる?
「知ってらっしゃるんでござりましょうか!」
「キモい。前君が応接室きて騒ぎ立ててたでしょ。そこにあるテレビつけながら。」
あぁ。なるほどね。てか、最初のキモいはいらなくね?
「ハンバァ―ガァーアメリカの人はぁ〜〜みんな大好き〜〜」
「うるさいと分けてあげないよ」
はい、ごめんなさい!
その一言で一瞬にしてその場で正座をする。
いや、マジでふざけてすいませんした!もうしません!
だから、飯!
「ほら」
「神様ぁ!!!」
そう言った委員長は分けてくれた。うん、わきっちょにピーマンが付いてるのは気にしないでおくよ。
まさか、私がピーマン嫌いなの知ってて渡してくるなんてこと、まさかないとは思うけどね!
「いたらきまふ」
「もう食べてる」
むぐむぐとハンバーグをにっくきピーマンと共に咀嚼しながら答える。
いやはや。助かりました。
ときどき見え隠れするイジメは気にしないことにしておきまする。
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