天国と地獄
「で、ここにこの式を代入して―。ここまでわかったか?」

『うん』

「うん?」

「ったくこの馬鹿子ざるがああ!お前ちゃんと話聞いてんだろうな!?」

「だって、数字多すぎだろっ!?
意味わかんねえよ!」

「まあ、数学に顔文字まじってたら変だよね」

「ねー。(´;ω;`)+゚(゚´Д`゚)゚=・゜・(ノД`)・゜・とかね」

「みんな真面目にやりましょうよ・・・」



勉強会はある意味予想どおりグダグダになっております。



「あーもう。おい悠太。優佳は悠太が教えてやってくんねえか?
いちいち子ざるの性で止まるし」


「いいよ。じゃあ清水さん、どこか分からないとこある?」

『えっと、この式の応用がちょっと・・・』

「あ、ここは―」



(ち、近っ!////)


動揺する優奈。


「・・・清水さん?」

『え?あ、うん!それで?』

「で、こっちをまず解いてからー」


(あーもう。頭に入らないーーっ!)


ある意味、天国なこちら。




「なんでお前は、基礎中の基礎もできねえんだよっ!」

「そりゃ、授業中に寝てからに決まって、嘘です殴らないでーー!」


ある意味、地獄なこちら。



天国と地獄的な感じで、勉強会は進められていった。

6/7
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