『うん。そっかー、橘くんも赤点なんだ』
屋上でその事を知り、驚く千鶴。
「いやー。でもゆうちんは頭いいと思ってたー」
『うーん。私数学はほんとダメなんだよね』
「大丈夫だよ優佳、千鶴は全部ダメだから」
『なんだってゆっきー!』
「まあまあ千鶴くん。それより、その1週間後のテストで
2人とも良い点数取らないとマズイんじゃないんですか?」
ため息を2人はつく。
『私、今やってるとこ全く分かんないんだよね』
「俺もー」
「・・・でも」
「そんな時のための」
「要っちだよね」
じーっと、全員が要を見る。
「ああ?俺は手伝わねぇぞ」
「そこをなんとか要っちーー!」
『お願い要くん!』
「ほら、こんなに2人とも懇願してるんだし」
「要くん、お勉強教えてあげてください!」
すると、要は呆れ顔になり
「あー、もう分かった。仕方ねえから教えてやるよ」
『ありがとー要くん!』
「よっし!じゃあ今日は要っちの家に直行だ!」
「勝手に決めんな子ざる!」
「大丈夫だって。要ママとの関係は壊さないから♪」
「壊すもなにもお前が想像してるような関係はなねえよ!」
結局、放課後要の家でお勉強会となったのだが。
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