Is she?
優佳side





『ただいまー・・・』

「おかえり、優姉」

『ただいま、優奈』





私の帰りを、妹の優奈が迎えてくれた。

中2の妹は、自分でも思うけど私と顔は似ている。


あくまで顔は、だけど。

性格は良く言えば天真爛漫、悪く言えば騒がしい。

優姉が静かすぎるだけだってーー、と優奈からよく言われるけど。




『優奈濡れなかったー?』

「彼氏と相合傘したから大丈夫だった」

『相合傘・・・か』



優奈は同い年の彼氏がいる。

やっぱり、相合傘って彼氏とするものだよね・・・。



「優姉も傘持ってってなかったのに、濡れてないね
なになに、相合傘ぁ???彼氏できたのぉー??」

『彼氏じゃないよ。友達』

「えーー嘘だぁ。はいはいちょっと詳しく聞かせてー」



ニヤニヤしながら、ぐいぐいとリビングに私を押す。

こういう時の優奈は、本当の事を話すまで問い詰める。

まぁ、私も彼氏持ちの人に意見聞きたいし、まぁいいや。




「で?」

『んっとね。その人とは席隣で。
それまでは、その人女の子から人気で雲の上の人だけど
最近ちょっとだけ話すようになってね』

「それで?」

『で、今日傘忘れて相合傘してもらっったんだ・・・』



そう説明すると、優奈は結構マジメな顔になり



「それって、その人優姉好きなんじゃないの?」

『はぁぁぁっ!!?』


その発言に、私はつい大声を出してしまう。


「だってさぁ、普通好きでもない人と相合傘しないじゃん」

『で、でもその人そからういう感じ全然しないよ!?』

「多分、その人自分の気持ちを気づいてないんじゃない?」

『気づいてない??』

「奥底では優姉が好きだけど、うーん。自分に鈍感てきな?
優姉みたいに?」

「私みたいに?」




それは一体、と聞こうろしたところで優奈は待ったをかける。




「それ以上は、私は教えてあげない」

『なんでよー』

「恋は悩むべきものだから!」





優奈はそのまま自分の部屋へと行った。



なによ聞くだけ聞いといて・・・。






あーもー、恋愛初心者の私に分かるわけないのにぃ。






私はごろん、と床に寝っ転がる。




優奈にからかわれそうで、手を繋いだ事は言わなかった。







浅羽くんの手は大きくて暖かくて




(ちょ、私変態みたいじゃない・・・)






なんて思いながらも、繋いでいた手をじっと私は見つめた。

10/29
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