お題 | ナノ
「あなたの愛人にしてください」シリーズ

■ ■ ■


※前話「あなたの愛人にしてください」とは何の関係もありません




・沢田綱吉の場合


「ツナ」
「早間くん。なに?」
「俺をツナの愛人にしてください」
「………は、はぁああぁああ?!!」



「…あっ、あのね!早間くん、そういうこと普通に学校で言わないで!」
「だってマフィアならふつうだろ」
「知らないし!ていうか俺マフィアになんてなるつもりないし!!」
「愛人いないのか?」
「俺の話聞いてる?!あと、俺たち男同士だからね!愛人とかムリだから!」
「…なんで?」
「…エッ?いや、ムリに決まってんじゃん!」
「愛があれば〜とか。ホラ、よく言うあれ」
「何がよく言うアレ、だよ!!却下!!!」


ツナ「早間くんいつも真顔だから、本気か冗談かわからなくて怖い」




・沢田綱吉(10年後)の場合


「……っていうこともあったなあ」
「懐かしいね。ちょうど10年前だ」
「ってわけでツナ」
「何?」
「俺を君の愛人にしてください」

ガタガタッ!

「いいよ。はいこれ契約書と印鑑。あと朱肉」
「…一瞬で引き出しからこれだけの物出すとか」
「ふふ。伊織ならいつでも大歓迎だよ?」
「……10年前の初心なツナが懐かしい…」




・雲雀恭弥の場合


「雲雀」
「何。忙しいんだけど」
「俺を君の愛人にしてください」
「……は?」
「だから、俺を君の愛人に」
「ワォ。君ついに頭おかしくなったの?」
「結構マトモなつもりでいた」
「だいたい、愛人って何」
「え……うーん、毎日いっしょにいて…」
「へえ……(毎日伊織と手合わせする図)」
「時々じゃれ合ったり触れ合ったり…」
「ふうん……(伊織と屋上で手合わせする図)」
「あとはまあ自分たちの思うままに…?」
「なるほどね……(伊織を咬み殺す図)」
「……なんか自分で言っててよくわかんなくなってきた。やっぱいいや、取り消し」
「いいね。ぜひなろうよ、愛人」
「今のどこでその心境の変化が?!」



・六道骸の場合


「骸」
「ああお久しぶりですね、早間伊織」
「うんだね。そこで突然悪いんだけど、」
「はいなんでしょうか」
「俺を骸の愛人にしてください」
「……え?」
「(あ、こいつも愛人とは?って聞くタイプだ)あー、愛人ってのは、」


「君と僕はもともと恋人同士でしょう?」


「……え?」
「は?」



予想の斜め上を吹っ飛ばすような回答が来た。


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