夢の世界に溺れる | ナノ
あんまり喜ばしくない再会
「よーぉシティレイア。久しぶりだな」
「久しぶりだねえアラン」 

 にっこにこしてる俺達の間に散るのは火花。
 そうだよねえ。困ったことに、俺、このおっさんと仲悪いんだ。

「エドの中から見てたぜ。相変わらず喰えないアーム使いやがって」
「あんたは相変わらずエドワードの中とかまじぷぎゃー」
「死にてえのかガキ」

 ぎゃあぎゃあ言ってる俺らの顔は超いい笑顔。
 いいねえ、このやりとり。久々すぎて反吐が出そう。

 罵りあってるようにも見える、俺とアランの周りには今日の試合出場メンバー。昨日修行に行っていたギンタにジャック、スノウにアルヴィス。あれ、皆なんでそんな遠巻きに見てるの?

 ちなみにナナシは可愛いおにゃのこナンパしまくるで!とかアホなこと言ってたから笑顔のまま殴りました。俺が。渾身の一撃で。
 「嫉妬か?!嫉妬なんかシーちゃん?!」と騒がれた時は本当に死ねと思ったね、うん。
 ちなみに妖艶美女枠担当のドロシーは「ワタシ、そんな気分じゃないのよねーっ☆」と誰も求めてないぶりっ子キャラを発揮していた。どうしたドロシー。

 という訳で、本日のメンバーはこの喰えないおっさんも含めた俺たち6人で決定した。

「おめーが1番喰えねーよ」

 うるせーよニコチン中毒が。


- ナノ -