応接室にて(雲雀)
「……ほら、コレでしょ?」
「…あっ!ちょっ、待っ、雲雀…」
「…声漏れてるけど?」
「…っ!……っ、…」
「…堪えなくてもいいのに」
「…っ!ふざけんなっ…」
「…ふふ、雛香って本当強気だね」
「…お前っ…」
「…じゃ、いくよ?」
「なっ、あっ、待て馬鹿ッ、」
「……雛香達、何してんの」
「!雛乃…」
「宮野雛乃」
見ての通り、
と、雲雀がヒラヒラと手にしたカードを揺らした。
「ババ抜きだよ」
「…くっそ、また負けた…」
「…雛香、すぐ顔に出るからね」
「だからか…何回やっても雲雀がジョーカーじゃない方取ってくのは…」
「雛香はわかりやすいね……トランプでは」
「はあ?」
「なんでもないよ」
「…そういえば宮野雛乃は何しに来たの?」
「え、雛香が応接室行ったきり帰ってこないから迎えに来た」
「相変わらずブラコンの極みだね」