I want to bite you to death! | ナノ
リング戦裏話SS集
・リング編の裏話
・基本ギャグ
・基本会話のみ





@ルッスーリアによる慰め会
・晴の守護者戦後の話

「雛香ちゃん!ボスに捕まってて私の試合見に来れなかったんでしょ、可哀想に…!」
「や、別に…」
「こうしてお見舞いまで来てくれるなんて…やっぱり私の好みね、あなた!」
「いや全力で遠慮する」
「抱きついて慰めてあげるわ!」
「や、無理だろ、ベッドに拘束されてる人間が…」



AベルVS.マーモン
・雛香をベッドに寝かせた(死の報告と口付けを)後の話

ガチャリ、
「雛香ー?大丈夫か、い…」
「あ、マーモンじゃん」
「…ベル、君何してるんだい?」
「雛香が倒れたからベッドインさせたー」
「…僕には、ベルが雛香を押し倒しているようにしか見えないんだけど…?」
「は?何言ってんのマーモ、」

ドガッ!

「ちょっ、まっ?!」
「雛香に、そんな事…汚らわしくて吐き気がするね」
「はあ?!って、わっ、」

突如始まる戦闘。
そして無駄に起きない雛香。




Bブラコンを発揮する雛乃
・霧戦中、雛香2度目の登場時の話

「…雛香…並盛の制服も似合ってたけど…ヴァリアーの制服姿もカッコよすぎて…息が苦しい…」
「……だ、大丈夫?雛乃…」
「無理…かっこかわいい…世界が輝く…」
「もうやだこの双子」


綱吉:「俺の昨日のシリアスを返せ」



C雲雀とディーノの修業の旅
・修業の旅に出た2人の休憩中の話

「…にしてもさ、やっぱ雛香にも来て欲しかったな…」
「何言ってるの、相手に捕らわれてるって言ったのあなたでしょう?」
「そーだけどさ…雛香もここにいたら、すっごく楽しかったと思わねえ?」
「……。」

ディーノの言葉に黙り込み、ふい、と視線を外す雲雀。
その横顔にくすりと笑みをこぼし、
ディーノはおもむろに手を伸ばして雲雀の頭をくしゃくしゃと撫でた。

「!何すんの」
「や、恭弥も雛香も、いろいろ言わなさすぎだよなー、と思って」
「…は?」
「態度に示さなきゃ伝わんねーぜ?」

ディーノの手を振り払った雲雀は、みるみるうちにくっきりと眉に不機嫌の皺を刻み。

「…この前あなたが雛香にキスしたように?」
「…はあ?!」
「そういえばあなた、アレ何のつもりだったの。まだ僕に教えてくれてないよね」
「…ええっと、いや、アレは俺にもよくわかってないっていうか…」
「家庭教師なんでしょ?ちゃんと教えなよ」
「こーゆう時だけ生徒面かよ!!」



D雛香VS.ベル
・とあるヴァリアーでの午後の話

「よっ、と」
「舐めてんの?」
「ししっ、雛香に怪我させると皆煩いからさ」
「舐めてんな」

飛び交うナイフに、
鳴り響く銃声。

「ボスに鍛えられてるだけあってやっべー威力。ついでにナイフのほーは王子が教えてやるよ」
「うざい」
「だって雛香、ナイフ捌きは王子の足元にも及ばないしぃ」
「ほんとうざい」

顔をしかめ、弾倉を素早く取り替える雛香に、歯を見せて無邪気に笑う王子。

「……雛香、王子お前のことケッコー好きだよ」
「は?」
「だからさあ、」


もう全部諦めて、王子の物になりなよ。





それは、
雛香が雲雀と対決する事になる、
僅か数日前の事。


全てを救うと雛香が決意する激戦が始まる、
その少し前の出来事でもあった。




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