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第一話

それはぬらりひょんが不在の

短時間に起きた出来事だった。

「未来!大変だ!」

慌ただしくエンマ大王は

未来がいる執務室に入った。

「大王様!いかがされましたか?」

「鬼まろが近づいている」

「なんと!」

未来は驚いて席を立った。

巻物が何本も床に落ちたが

それどころではない。

「早く手を打たねばならぬ」

「しかしどうやって…

せめて妖怪ウォッチさえあれば…」

未来が考え込んだ。

「いや、ある。

『エルダ魔導鏡』だ。

それを妖怪ウォッチエルダとして

使えばいい」

「わかりました!

犬まろ!猫きよ!

お願いできるかな?

妖怪ウォッチエルダを入手して」

未来の声に犬まろと猫きよが

頭を下げた。

「「お任せください!」」

それを見て未来は安心した。

「ありがとう。私達は…」

「動くな!」

未来が言いかけた時

またしても慌ただしく

部屋に入って来る者がいた。

忍者の恰好をした三人組だ。

「誰だ?!」

エンマ大王は未来をかばうように

未来の目の前に立ち

三人を睨み付けた。

「エンマ大王と未来だな?

カイラ様のご命令だ。

一緒に来てもらおう」

真ん中にいた忍者はそう言うと

けむり玉を投げつけた。

「ゴホッゴホッ」

「未来!口をふさげ!」

エンマ大王の忠告は遅く

未来は煙を吸い

意識が遠のいていった。


to be continued

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