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手当て(ハルヤ)

「ぬぬぬ…」

ハルヤは酒呑童子の姿で

自分の部屋で右手を突き出して

力をためていた。

「酒呑童子様…」

「先程から何を…」

そんなハルヤを心配そうに

洞潔とフクロウが声をかけた。

「治癒術の練習だ!

俺はヒーラーではないが

姫の…未来様の傷を癒したいのだ!」

「はあ…」

突然の思い付きに洞潔は驚いたし少し呆れた。

「本当に未来様のことになると…」

「フクロウ、それ以上は言うな」

「待っててください!姫!」

ハルヤの特訓は何日も続いた。

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