第五話


救出できたタエのおばあちゃん・キネは

縁側でお茶を飲んだ。

「そう言えば未来と言ったか?」

そして未来に微笑みかけた。

「はい」

「お主には力があるようじゃな」

「力?!」

驚いたのはイツキだった。

「未来、お前いつの間に?」

「え?私はそんなの全然…」

イツキに詰め寄られ

未来はたじろいた。

「まだ自覚症状はないようじゃが

さっきタエの体が光ったじゃろう?」

「あ…」

「そういえば未来が触れたから

力が湧いたような…」

未来もタエも

先程の山姥との戦いを思い出した。

「それも立派な力じゃ。

訓練すればもっと強力な妖術が

使える筈じゃ」

「すごいじゃん!未来!」

シンがはしゃぐ。

「それよりこの家にある

妖怪ウォッチを貸してくれないか?」

イツキがこれまでの経緯を

キネに話した。

「妖怪を操って

玉藻前を倒すんだ」

「操る…

それはちょっと違うかのう。

妖怪を友とし

仲間とせねばならん」

キネはそう言ったが

妖怪ウォッチがある蔵へと

案内してくれた。

「さぁ、手に取るがよい」

キネが木箱を開けると

「やっとたどり着いたぜ」

イツキが妖怪ウォッチを手にした。

「これが妖怪ウォッチなんだね」

「大きな腕時計って感じ」

シンと未来がそんなことを言った。

しかしイツキは妖怪ウォッチを

腕につけようとしたが

はじかれてしまい

妖怪ウォッチは離れた。

「妖怪ウォッチは

選ばれたものでなければ

扱うことはできぬのじゃ」

「何でだよ!

俺じゃダメなのか?」

キネの説明にイツキは悔しそうだ。

しかしシンが妖怪ウォッチをつけると

先程のようにはならなかった。

「おっお主!

つけようとるんかい?おお!」

キネはとても驚いた。


to be continued







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