第五話「それとも…」


「未来様!

お弁当、一緒に食べましょう!」

未来がいる医務室に

春日が入ってきた。

「春日!

私も誘おうと思っていたの」

嬉しくて未来は笑顔になる。

「ぬらりはいつ食べるか分からないし…」

「ですが愛妻弁当なんて素敵です。

あ!それより…」

春日は未来に急接近した。

「か、春日…近いよ」

「未来様!

今日はぬらりひょん議長が

お忙しそうでしたので

チャンスですよ!」

「チャンス?なにの?」

未来は楽しそうな春日に

不思議そうな顔になった。

「旦那様を迎える時は

『ご飯にする?お風呂にする?

それとも私?』

で決まりです」

「えー!」

目を輝かせる春日に

未来は慌てた。


その夜。

ぬらりが帰宅した。

「おかえりなさい、ぬらり」

「ああ…ただいま」

「えっと…」

未来は春日の言葉を思い出して

ためらった結果

「ご飯とお風呂、どっちにする?」

私?とは聞けなかった。

「そうだな…一つ足りないな」

「え?」

気がついたら未来は

ぬらりに抱きしめられていた。

「私がいいと言ったら、どうする?」

ぬらりは未来の耳元でささやいた。



to be continued







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