19.寂しがる(シカナル ナルト目線)
寂しいなんて思った事はあまり無かった
だけど――
「…シカマル」
シカマルがいないこの時が寂しくて寂しくて堪らない
けど、シカマルの前では強がってしまう
弱みを見せたくない
そんな気持ちが優先されてしまう
シカマルに寂しいと言った所で何かが解決する訳でもない
「…ナルト…?」
「っ…!シカ…マル…?」
涙が零れ落ちた時にはシカマルが俺の顔を見て驚いた様に目を見開く
驚いたのはこっちも同じだったけど、俺の涙を見たシカマルの慌てっぷりに俺はフッと笑った
それにどこかホッとした様なシカマルに俺は抱き付いた
「な!?」
「シカマル」
一生俺を放さないで、
見捨てないで…
そうでなければ俺は寂しくて死んでしまうから―――
-END-
2012.7.30 完成
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