2.追いかける(黄→黒 黄瀬目線)



※黄→黒が苦手な方はお引き取り下さい。






黒子っちに気が付いて欲しくて、バスケットボール追いかけて青峰っちに渡すパスが自分に欲しくて、追いかけて…


追いかけて……


「黄瀬君。こんな所で寝ていたら風邪きますよ。」

「ん、黒子っち?」

「寝ぼけていないでしっかりして下さい。この頃の黄瀬君は抜けています。」


いつの間にか木にもたれ掛かかっているうちに寝てしまった黄瀬は、この海常に居るはずが無い黒子が見えて夢かと思い目を擦ったが消えず、どうやら本物だった。

どうしているんすか?と尋ねるより先に黒子っちが不機嫌そうにプイッとそっぽを向き文句を言う。

可愛いッス…と内心でうっとりしていれば聞いていませんね?と声のトーンが下がり怒らせてしまった。


「聞いてたッスよ!」

「本当ですか?」

「黒子っち疑り深いッス…」

「今日練習試合なんですからしっかりして下さい。対戦相手が不抜けていると困ります。」


信用されていないんスね。と思った黄瀬はガクリとうなだれる。はぁ…と溜め息を吐いた黒子は心配してるんです。と言葉を続けた。

「黒子っち、何で…」

火神なんスか?と問いたかった。

けど、言葉が続かず、首を傾げて言葉の続きが気になるのか何ですか?と首を傾げるそんな黒子っち

何時から俺達の目指すモノがバラバラになったんッスかね。


「何でも無いッス。呼びに来てくれたんスよね?」

「はい。みんな待ちわびてます。」

「じゃあ、行くッス。」


立ち上がりパンパンと汚れを落とすと、黄瀬は黒子の頭に乗っている葉っぱを見ると笑いを漏らし、葉っぱを取ると黒子の手を引き歩き出す。


追いかけて…取って…取られてそれはまるで黒子を現しているようで、スルリと手を抜けて今、黒子が信頼出来る人達の元へかけていく。


離れて行くそんな黒子を見て追いかけたくなったが、黄瀬は笠松(キャプテン)に蹴られ苦笑いを漏らす。


あぁ、今にでも追いかけて抱き締めたいッス





      -END-


私の中で何故か黄瀬はヘタレなんだよなぁ;
そして、黒子の方がしっかりとしてたりして(笑)





2010.8.14 完成
2011.3.11 移動

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