1.焦がれる(臨帝 臨也目線)
※臨帝小説ですので苦手な方はお引き取り下さい。
「みーかどくん!」
俺は今この子に恋い焦がれている。言葉じゃ言い表せないくらい凄く、すっごーーく愛している。
人ラブの感情とは同じ様でどこか違う愛の重さが違うのにあの子は分かっていないと思う。
きっと冗談だとか思っているんだろうね。
「何で此処にうざやさんが居るんですか?その前にどうやって家に入ったんですか!?」
「帝人君、名前そろそろ覚えてくれないかなぁ。」
「嫌です。」
「ひど〜い、太郎さんが冷たぁい。私はこんなに太郎さんの事愛してるのに〜!」
「甘楽さん口調止めて下さい。気持ち悪いです、反吐が出ます。そんな事より質問に答えて下さい。」
何時も通り帝人のそんな冷たい言葉が吐かれてもめげないよ帝人君!俺はそんなんじゃ傷ついたりしないんだから!!
「ひどーい!甘楽ちゃん傷ついちゃ…帝人く〜ん、何ボールペン出してるの?待って帝人君、落ち着いて、ね?」
「僕は十分落ち着いてますよ。」
ボールペン出して突き刺そうとしている人の発言じゃないよ帝人くん!
「分かった。言います言います。合い鍵を使って入って来たんだよ鍵掛かってたからね。俺はしずちゃんみたいに馬鹿力じゃないから頭を使うんだよ。」
「なっ!今すぐその合い鍵やらを出してさっさと迅速に帰って下さい。さもないと警察呼びますよ?」
「そんな冷たい事言わないでよ帝人く〜ん。」
冷たい言葉ばっかりだと本当に悲しくなるんだよ?
分かってるのかなぁ?
チャリンと鍵を鳴らせば取ろうと近付いてくる帝人君。
「渡して下さい。」
「じゃあ、目瞑って?」
「何でですか?」
「良いから。」
「…はぁ、分かりました。但し絶対鍵渡して下さいね?」
「もちろん。」
ちゃんと目を瞑る帝人君は素直で可愛い。今にでも抱き締めて耳元で帝人君への愛を叫びたい。けど、今はそれよりも帝人君の唇をファーストキスを奪うのが先だ!
ゆっくりと帝人君の唇に顔を近付けて行くとほんのりと温かく柔らかいモノに触れた。
「んん?」
だが、それはモフモフとしていてあれ?と目を開ければにゃあと鳴き声が聞こえて目を見開いた。
「みみみ、帝人君!?」
「みゃあ」
「どうしたんだい?何で猫に!!」
混乱状態で猫を両手に抱き猫を見ていれば帝人は声を殺して笑っていた。
「驚かせないでよ帝人君!」
「ははっ…騙されるとは思いませんでした。猫にキスする臨也さんっ…くくっ…可笑しっ…」
腹を押さえてうずくまり笑っている帝人君はとても楽しそうで臨也はムッとして帝人君の顎に手を掛けると今度こそ触れるだけのキスをした。
「なっ!」
「愛してるよ。一生死ぬまで愛してる。死んでも愛してる!!」
「ぼ、僕は一生、死んでもあなたの物になりませんから。」
「うん、分かってる。」
でも、恋い焦がれるこの気持ちを言葉にしないと溢れて可笑しくなってしまうから。
だから、帝人君に何度も何度も伝えるよ。
「愛してる。」
「はいはい。」
いつか軽く流せない日がこればいい。いつか帝人君が恋い焦がれて俺に縋る様になってくれないかなぁ。
-END-
臨也はやっぱりウザイのが良いですよね〜
そして帝人は黒いと良い!
特に青葉を刺した時の「俺の怒りを受け入れろ。」って台詞がキャー!!て叫びたかった。
もう良いよね帝人君!いや、帝人様!!素敵です(≧∇≦)
ゴホゴホ…はしゃぎ過ぎた;
2010.8.11 完成
2011.3.11 移動
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