11.逃げる(雲綱)



※雲綱でしかもツナがショタで雲雀が大人ですので苦手な方はクリアボタンを連打で戻る事をオススメします。







小動物は狭い所が好きだと聞いた事がある

この子の思考は小動物のそれと同じなのだろうか?


「良く寝れるね…」


机の下で丸くなっている幼児、沢田綱吉はスヤスヤとお休みタイム


「綱吉、そんな所で寝たら風邪を引くよ」

「…ぅん…ん…」


何時もは怖がって近付かない綱吉が目の前で無防備に寝ているのは結構不思議なものだ


「それにしても」


何て可愛いんだろうとは流石に口には出さなかったが、口元はきっと緩んでいると思う


しばらく見ていたいと思えば起こすのを止めて上着を綱吉に掛ければ近くに腰を下ろした


しばらくするともぞもぞと動きうっすらと目を開けて、目を擦ってまだ少し眠いのか欠伸をする


「…ん〜、ふぁ…」

「起きたんだ」


綱吉が上着に気が付いた時、声をかけたのは勿論、雲雀恭弥

その人物を見た瞬間、綱吉の足は勝手に動いていた


「ひっ!」
「…何で逃げるのかな」


捕まえようと思ったけれど走って机の下から出た綱吉を捕まえたら泣くかと思い止めたのだが、何処となく不機嫌になった


山本武の時に見せるあの笑顔を向けてほしいと思うけれど、気長にあの小動物を手懐けようと思った雲雀だった。


(まずは餌付けかな…)



      -END-

ただ、雲雀さんが避けられるのを書きたかっただけです(笑)





2011.6.21 完成

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