9.悩む(スレシカスレナル)



今、俺には悩みがある


長期任務で里を離れて二週間


そろそろ俺には恋人のぬくもりが恋しくなってきた


「ナルト不足だ…」


そろそろ我慢の限界だ


今回の任務は里の利益になる情報を聞き出し、相手を信用させる事

利用出来る者は利用するってやつだろうが…


「火影様、今回ばっかりは任務失敗する」


あいつらの為に頭を使うのもそろそろ疲れた


「潰すか」


自室として使っている部屋のベッドから降りたシカマルはグーと背伸びをして身体をほぐしていざとドアに手を掛けた瞬間

ズドーンと凄まじい爆音にお迎えだと直ぐに気が付いた


「やっぱりお前か」


ドアを開ければ案の定予想通りの人物、うずまきナルトで

口ではめんどくさそうに言ったが内心会えたのが嬉しかった


「シカマル、何で何も言わず長期任務に出掛けたんだ!聞き出すのにあの狸じじいにどんだけこき使われたと思ってんだ!!」


キーンと耳に響きそうなナルトの声にシカマルは言われる事を分かっていた様に耳を両手で塞いでいた


「ナルトを交渉相手に合わせたら首を刎ねそうだったからだ」

「うっ…じょ、情報なんか女の格好して少し色気出しただけで直ぐに話す様になるんだからそんな任務俺がやったのに」


さらっと問題発言を恋人の前でしたナルトはきっと二週間も自分の前から居なくなったのに怒っていて気が付いてもいないんだろう


「ほ〜、ナルトはそんな事して情報集めてたのか…」

「長期任務なんてやってらんないから何時もそうや…て……」


サーとナルトの顔から血の気が引き、逃げようとしたナルトの腕を俺はガシッとしっかりと掴んだ


「まっ…今のは昔の過ちと言うか!と、とにかくシカマル落ち着けって!!」

「昔の過ち…ねぇ」

「し、シカマルさま怖いんですけど」


墓穴を掘っていくナルトはついに片言になり様付けまでする始末


「そこら辺は後でじっくり家で聞く事にするか」

「お、俺用事が…」

「そんなのは又の機会にしろ」


有無を言わせず影でナルトを縛ったシカマルはどんなお仕置きが良いか悩みながら死の森の家へと向かうのだ




「ぎゃぁぁあ!!誰か助けてぇー!人攫い!!」

「安心しろ。悪いようにはしねぇよ」

「そんな事言いながらどんなお仕置きが良いか考えてる癖に信用なるか!」

「まぁ、後のお楽しみってやつだ」


楽しいのはシカマルだけだと叫んだナルトの言葉は森にこだました


それからナルトがどんなお仕置きにあったのかはナルトは口が裂けても


例え拷問にあったとしても決して喋らない程にナルトの中にはシカマルを怒らせると怖い事が染み付いたとか


そうでないとか


それはナルトの態度を見れば明らかな事だ





      -END-
ナルトの問題発言はきっと天然だから何度も繰り返すんだろうと思います。
シカマルのお仕置きはナルトとにとってのトラウマですね(笑)

適当に書きかけの作品を完成させたら何だかグダグダ感が多い作品になってしまいましたが、次でいよいよ10になります!
111には程遠いですがのんびりゆったりとお付き合いくだされば光栄です^ ^


2011.3.16 完成

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