嫌いの反対は? (牛頭夜リク)
縁側で杯に酒を注ぎ、桜を見ながらそれを飲み干す。
「牛頭丸」
「…何だよ」
「そんなに俺が嫌いか?」
屋根の上にいるだろう相手の名前を呼べば不機嫌そうな言葉が返って来てリクオは苦笑いを漏らしてまた酒を杯に注ぐ
「あぁ、嫌いだ」
「そうかい。俺は好きだぜストレートにものを言うお前が」
「なっ、何言ってんだ!」
牛頭丸はほのかに頬を赤らめ、キッと睨み付ける。
睨め付けられているリクオと言えば牛頭丸から目線を桜の木に移し、酒を煽る
「お前が羨ましいと思う時がある」
「は?」
「慕える人がいるって事が…な」
側近がいるだろうと牛頭丸は言おうとしたが苦笑いを漏らした
「…杯は交わさねぇからな」
「あぁ、分かってる。それでもお前は俺の力になるだろ?」
「牛鬼様の命令ならな」
それでも良い
けどよ…
俺は
「俺はお前の事好きなんだがな」
ポツリと漏らした言葉を聞き取った牛頭丸の顔が赤くなったのに気が付いて俺は満たされた気持ちになった
-END-
牛頭丸って率直に好きとか言われたらこんな反応するんじゃないかと思って書いてみましたぁ♪
今回初、牛頭丸×リクオでした!
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