マフィアの子供2



「それ位俺も分かってんだよ、馬鹿ナポー。」

骸が出て行ったあとツナは悲しそうに言い、普段は呼ばない呼び方をした。
溜め息を付き気持ちを切り替えていた時、骸が連れて来た少年が目を覚ました。

「…あんた誰だよ」

目を覚ました少年はツナの事をジーと見たあと少年は警戒しながら第一声を放った。けれど言った言葉は素っ気の無いものだった。
本当に骸の子じゃ無いだろうか?と思う程の素っ気無さだ。

「俺は沢田綱吉。君の名前は?」

「知らねぇ奴に名乗れるか!」

少年がいるソファーの前にしゃがみ込み、自己紹介をしたツナはニコリと笑顔を向けた。
だが、少年はケッとでも聞こえてきそうな生意気な口調で少年は名乗ろうとしなかった。
態度にイラッときたツナは骸の報告書に書いてあるだろう。と少年から名前を聞くのを諦め、骸からの報告書をパラパラとめくり始めた。


「何やってんだよ?」
「ん?君の名前探してる。」
「そんな簡単に分かるかよ」
「……あった!君の名レオだろ?」

パラパラとめくりながら少年と会話をしているとツナは息子の名はと言う場所を見つけ、少年のであろう名前を呼んだ。
それに少年はビックリして目を見開き、何でわかんだよ!とツナに興味を持った様で近付いて来た。

「俺は沢田綱吉よろしく。」
「あぁ、よろしくしてやるよ。」

ツナは手をレオの前に差し出すとレオはその時を掴んで握手をした。
偉そうな口調は気になったが薄汚れている方が気にったツナは握手している方の手を引き、レオがバランスを崩したのを見計らってほっと持ち上げた。

「何すんだよ!下ろせ!!」
担ぎ上げられたレオはジタバタと暴れて下ろせ!と叫んでいるが、それをツナは無視して自室として使っている部屋にある風呂場に連れて行く為に部屋を出て廊下を歩き始めた。




2009.10.5 完成
2009.12. 移動



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