一生一緒に(ノマシカノマナル)
※七夕小説な筈です(笑)
一年に一度しか会うことが許されないその日は
厚い雲で空は隠れて星すら見えない
「雨…」
「ナルト?」
願い、
俺の願いは
「どうしたってば?シカマル」
「いや、お前の姿が見えたから何してんのかと思ってな」
「見てわかんないってば?」
そう言って短冊をシカマルに見せるとライトアップしてある竹に飾られた色とりどりの色紙や短冊を見上げた
「あ〜、今日七夕だったのか」
「そうだってばよ。シカマルはお願い事しないのか?」
「思い浮かばねぇからいい」
シカマルの詰まらない返答にえ〜!と声を出すと嫌そうな顔をされたが気にしない
「でもよ、今日雨だから彦星と織り姫は会えないんじゃねーのか?」
「うっ…」
痛いところを突かれたナルトは言葉に詰まったが何とか言葉を返す
「会いたいんだったら気合いでどうにかするんだってばよ!」
「んな、無茶苦茶な」
呆れた様に溜め息を吐くシカマル
無茶苦茶だと分かってるけど一年に一度のチャンスを雨ごときに阻まれると思うと応援したくなる
「俺だったら……ない」
「?シカマル何て…」
「俺だったら好きな奴を一人にしないつったんだよ」
顔が赤いシカマルに一瞬きょとんとしたナルトだったが理解した瞬間顔が熱くなるのを感じた
「そ、それってば」
「分かってんなら聞くなよ!」
「俺ってば頭悪いから分かんないてばよ」
シカマルの口から聞きたくって知らないフリをすれば分かってんだろと言う様にシカマルの目が訴えていたが気が付かないフリをする
「俺がお前と離れないといけなくなったら攫ってやる!一生放してやんねぇからな」
「お、おう」
「歯切れわりぃな…」
そう言って唇に柔らかい何かが触れた
それが何か直ぐ分かったけど抵抗する気は無かった
けど、異様に雨の音が大きく聞こえて唇からの熱がとても心地よくて
短い筈の口付けが無性に長く感じた
「ナルト、お前の願いは俺が叶えてやる」
だから短冊なんかに願うなと言うシカマルに現実主義者めと思いながらそのシカマルの言葉に甘えたいと思った
「じゃあシカマル。一生一緒にいてくれってばよ」
「あぁ、何年経とうと一緒にいてやるよ」
よぼよぼのお爺さんになっても生きている限りこの人と一緒にいたいって思うよ
-END-
今日が七夕だと夕方に気が付いてダッシュで完成させたからグダグダ感がヤバい…
久々にノマ書いた気がします(笑)
2011.07.07 完成
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