気持ちを…(ノマシカ?ノマナル)
甘々バレンタイン
落ち着く体温に
ふんわりと匂う香り
心地良いと思いながら
意識が上昇するのを感じていた
「……ん…?」
目を開ければ見慣れた恋人の姿がありナルトはぼーとした頭で首を傾げた
昨日は任務が出来て来れないと言っていたシカマルが何故、俺の隣で寝ているのかが疑問だ
しかも俺の家のベッドはシングル
二人というのはやはり厳しいものがあり、シカマルに抱き締められている状況な訳で身動きが取ることが不可能と言っても良い
「シカ…」
とにかくまず起こすべきかと思いながら今日は任務もないからゆっくりさせてやりたいとも思う
その結果、俺はシカマルの名前を控え目に愛しそうに呼ぶだけに終わる
「……アカデミーの頃だったら慌てて顔を真っ赤にしてたつーのに可愛くねぇな」
「し、シカマル!起きてるんだったら声かけろってば!!」
「起きたときにお前があんな声で呼ぶのがわりぃんだ」
シカマルの言葉に首を傾げれば無意識かよと困った様な、照れているのか複雑そうな顔が見えた
「シカマル?」
「何でもねぇよ。それよりナルト、いつもより甘い匂いがするな…」
「ちょ、し、シカマルくすぐったいってばっ!」
擦り寄ってきたシカマルとの距離はさっきより近く、シカマルの髪が首筋に当たる
くすぐったさに身じろいだがシカマルは放してくれる気配は無い
それどころか朝っぱらから変な動きをするシカマル手に流石に焦る
「だめってば、シカっ!チョコあげないってばよ!!」
チョコと言った瞬間ピクッと反応を示したシカマルは腕の力を緩めた
「くれるのか?」
「う、うん。シカマルは特別だってば」
緩んだシカマルの腕から抜け出して机に置いてあったラッピングされた箱を恐る恐るシカマルに差し出した
「受け取ってくれる?」
「あ、あぁ。ありがとな」
照れた様に頭を掻いたシカマルは箱を受け取った
味は保障できないけど
気持ちはしっかり入れて作った
好きと、
愛してると言う
気持ちを……
-END-
あっーーーーまっ!!!!
恐ろしいぐらい甘すぎる;
2012.2.14 完成
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