桜の花びら五枚


※この話は別連載『生まれ変わって、もう一度。』のネタを含んでおります。ご注意ください。



「ねえ主、俺って可愛いよね?」

「おー可愛い可愛い」

「愛されてる?」

「愛してる愛してるー」

「そっか〜」


主の前ではこんな風になるのか。そう思いながら加州と和真こと主サマを横目で見て失笑する。大和守も呆れながら加州を見ていたが、彼もまた加州の反対側の主の横に座っていたため、紬は沖田の刀は本当に似たもの同士だよなと感じていた。
近くにいた堀川と「……なにあれ」「毎度恒例の会話。よく飽きないよね」「え……毎日言ってんの?」「うん毎日だよ」「うわ……」などと会話を始める。引き気味に馬鹿馬鹿しいと呟けば、まさかの加州がそれを聞いていて「ちょっと、」と眉を顰めた。


「何が馬鹿馬鹿しいんだよ。」

「どうしてそんなに主サマに愛されたいのかが分からない」

「どうしてって……愛されなきゃ大事にしてもらえない。大事にしてもらえないとすぐに捨てられちゃう、使ってもらえなくなるから愛されたいに決まってんじゃん」

「て言うかそう言う紬は愛されたくないの?」


あんなに平助くん平助くん言ってて、仲も良かったのにと会話を始める大和守と加州。
───私が?主サマに愛されたい?
……何を言ってんだか、そう呟くと隣にいた堀川が紬?と彼女を見て首を傾げた。その部屋にいた和真、大和守、加州も彼女に注目する。


「……私は愛なんて要らない。必要ない。」

「はぁ?何で。」

「そんなのあったって悲しくなるだけだから」


たくさん愛されたら、愛してしまったら、別れが余計に悲しくなってしまう。藤堂の時にそれは嫌になるほど学んだ。だから紬には愛は必要ないのだ。悲しい別れなんて、もう絶対に味わいたくない。
ただでさえ物である刀と、人間の寿命には大きな差がある。刀と人が同時に折れてしまえば、死んでしまえば一緒だが、それ以外だとそこに至るまでの年月の差は計り知れないほど大きいのだ。
だからと言って愛されたくないわけでもない。刀は使われる物であるが故に、人に使われることを望む。愛されなければ使われなくなると加州か言ったのはあながち間違いではないのだ。
つまり愛されないのは辛いけど、愛されても辛いというのが結論だった。


「愛はいらない……でも必要とはされたい。」

「何それ。意味分かんない」

「分かってくれなんて一言も言ってないから。」


そう加州に返せば「ほんっっっと可愛くない!」と言いながら和真に寄りかかった。
しかしそんな和真は何も返答せず、ただ深い溜息をついてダルそうに「あ〜〜マイスイートハニーに会いたい」と呟く。その様子を見て逃げたと隣にいた安定は苦笑した。


「誰ですかそれ?」


愛について話していた当の本人───紬も、どうでもいい話だったのか特に何の反応も見せず、和真の呟いた言葉に食いつく。すかさず問いを返し首を傾げた彼女に「俺の妹」と和真が笑った。


「主サマって妹いたんですか?」

「おうおう、めちゃくちゃ可愛い妹が1人いるよ。和音って言うんだけどさ、俺の天使で〜〜」

「和音……」


どうやらその場にいた加州、大和守、堀川の3人も妹の名前を聞いたのは初めてだったのか、名前を聞いた瞬間4人がぴくりと反応した。


「和さんと一緒の名前……」

「和さん?」


誰?と聞いてくる和真に紬はにこりと笑った。


「私が平助くんの次に好きな女の人です。沖くんの恋人」

「オキクン?」

「沖田くんのことだよ主」

「ああ、沖田総司の……って、え!?恋人!?」


うんと全員が頷けば、和真は更に驚いた。まさかあの沖田総司に恋人がいたなんて、と。


「沖くんの恋人でもあり、幼馴染みでもありました。あと、平助くんがお慕いしていた方でもあります」

「「……え?」」


加州、大和守、堀川が紬の方を見て固まる。沖田組に至っては変な顔をしていた。ブッサイクな顔だなと思いながらそんな彼らに紬も、は?と聞き返す。
初耳だよそれ……藤堂さんって和音さんのことが好きだったの?と聞いてきたのは、1番最初に我に返った堀川。彼の問いに紬は「そうだけど?沖くんの恋人だったから何も出来なかっただけで実はかなり慕ってたんだ」と返した。


「……そう言えば和さんはどうなったの?」


折れた後のこと何も分からないから、と呟いて沖田組を見た紬。二振りは顔を見合わせた後、視線を落とした。心なしか表情も暗く見える。そんな彼らの代弁をしてくれるのか、堀川が和音さんはね、と呟いた。


「多分、新撰組を恨んでいた侍……不逞浪士か誰かに殺された。」

「……は?」


順を追って説明すれば長くなるかもしれないけれど、それでもいい?と言ってくれた堀川に黙って頷く。
まず、沖田総司の病気についてだった。労咳───肺結核は人に伝染り、そして治ることのない死病と言われてきた重い病だった。そんな彼を和音はずっと看病して、それと同時にいつ沖田が戦に戻ってきてもいいようにと、池田屋で使い物にならなくなった修復不可能な加州清光を、色々な場所へ走り回って修復させた。だが、やっとの思いで直したにも関わらず、その翌日に沖田は命を落としてしまう。
それからは沖田から預かった刀二振り、加州と大和守の3人で過ごしていた。だが楽しかったのものほんの数月すうげつ。彼女が出かける時はいつも刀を身に付け外へ出ていたのだが、その日だけは違った。刀を置いて出かけてくると出ていったのだ。そしてそれ以来、彼女が加州と大和守の元へ帰ってくることは無かった。


「ちょっと待て、その人はお前らが視えてたの?」

「和音は霊とか視える人だったから……特別だったんだよ」

「沖田くんや土方さんたちには僕達のことは視えてなかったからね」

「ちなみに平助くんは、途中から私だけ視えるようになったんだ」


和真の質問に対して、加州、大和守、紬が続けて答える。彼らの返答に和真はなるほどと呟いた。堀川が説明を続ける。
和音が帰って来ない理由を何も知らなかった二振りは、捨てられたと完全に思い込んでしまったらしい。
だが和音の消息が絶たれ不思議に思っていた土方が、ある日街を歩いていた時。その街外れの隅に、かつて沖田が和音に贈った藤の簪が落ちていた。完全に和音の物と一致したその簪の近くには砂に染み込んだたくさんの血。分かりたくもないことを土方は一瞬で理解してしまったのだ。


「その時土方さんの傍にいた兼さんも僕も、それが何を表していたのかすぐに分かりました」


加州も大和守も何も言わずに暗い表情をしているということは、本当にそうなのだろう。とても暗い話になってしまったが、堀川の説明に和真も最後まで付き合ってくれた。
そんなことがあったなんて全然知らなかった。沖田総司は病気で亡くなって、和音は殺されて。この二振りも辛い思いたくさんしていたのだと、何だか申し訳なくなってしまった。
話は終わったのに誰1人と喋ろうとせず、暗い雰囲気のまま。その空気に耐えきれなくなったのか和真が「暗い!」と叫んだ。あまりに急だったため、その場にいた4人はびくりと肩を揺らし、和真を見る。あのなぁ……と呟いた和真は、一人ひとりと目をあわせた後、ふわりと微笑んだ。


「過去は過去だ。起こってしまったものはしょうがないし、それを変えようなんて尚更許させることじゃない。俺達が出来ることはそれ以上に楽しい思い出を作ること。……そうだろ?違うか?」

「そうだね、主さんの言う通りだよ。こうしてまたみんなと出会えたんだし、今はもう1人じゃないんだから。ね?」

「堀くんかっこいい大好き」

「ありがとう紬」

「え?俺もかっこいいこと言ったのに?」

「主サマもかっこいいです。多分」


堀くんには負けますけどねと付け加えれば、和真は「何それ酷くね」と苦笑した。
私たちに出来ることはそれ以上に楽しい思い出を作ること、か。紬はさきほど和真が見せた優しい笑みを思い浮かべていた。彼の笑みはどことなく和音の笑い方に似ていた。柔らかな雰囲気や、優しい言い方だけど簡単に説得させてしまうような強気な物言いが彼女を思い出させた。


「にしても、その時代に付喪神が視える人がいたなんて……その人相当霊感があったんだろうな」

「そうですね。初めて私を視た時も平然とした顔を……むしろ可愛いって撫でくり回してくる様な方でしたし。」

「……元気だなその人」

「明るくて元気な人だったよ和音さんは。それにとっても優しかった。」

「ただあの人とは毎日のように喧嘩してたけどなー。和音があの人に言い合いで負けたこととか多分なかったね」

「和音さんは口喧嘩だと理論的な言葉ばかり並べてくるから最強だったよね」

「和音って名前は強い奴が多いんだな。……実は俺の妹も霊感があってさ、子供の頃それが霊だと気付かずに遊んだりしてたことがあったんだよ」


ちょ、一気にホラー話になったんだけど主!とつっこむ加州だったが、言うだけで話をやめろとは言わなかった。紬を含め平然とした顔で和真の話を聞く。どうやら四振りともそう言った話は怖くはないらしい。流石である。
和真は自分の妹の話を続けた。


「そっから周りからは気味悪がられるわ、父は実の娘を批判しだすわ、母は父にあまり逆らえず娘を庇いもしないわで、今じゃ完全にうちの妹は親嫌い。……ま、その親は俺の両親でもあるんだけどな!ハハハ!」

「何それ……主サマの親はクソですね」

「ウン、そうだけどやっぱり他人から真顔でそう言われると傷つくネ。」

「それで、主サマの妹さんはどうなったんですか?」

「あー、すぐに霊と人が見分けられるようになったな。それから霊については見て見ぬ振りしてるって。親とは批判された時から距離を置き始めてた。俺は先に祖父の引継ぎで審神者になったから、その後のことは詳しくは分からなかったけど。……いつの間にか俺とおんなじ仕事シテタ」

「え、じゃあ妹さんも審神者なんだ」

「うん。審神者になれば嫌いな親と顔を会わせずに済むし、生活も保証されたようなものだからな。今、審神者歴3年つったかな」

「なるほど、確かにここは設備が整っていますからねいい考えですね……そう言えば和音さんも親が嫌いだからって理由で屯所に来てたよね」


堀川の言葉に確かにと頷く加州、大和守、紬。つくづく和音って名前の人は似てる人が多いなと苦笑した。


「ただちょっと違うのは、紬を可愛いって撫でくり回す様なことはしないだろうな。……俺の妹あんまりはしゃがないんだよ。すごくクールで俺にも冷たいし、かなり塩対応……ああなんか悲しくなってきた」

「……私、主サマの妹に会ってみたいです……」

「お、会う?別にいいよ?俺の可愛くて美人な天使は、本丸住みだし。……あ、んじゃ、今日暇だし会いに行くか?」

「行く行く!行きたいです!」

「おっけ〜!和音に刀剣女士来たって紬見せたら驚きそうだな……押しかけてびっくりさせちゃおっか?」

「させましょう!させましょう!」


和真と紬がキャッキャと会話を続ける。そんな2人を見て、俺も行きたい……と加州が言えば和真は「向こうの本丸にいる清光の威嚇に耐えれんならいいけど」と予想外な言葉をさらっと返してきた。
主に近付く男はどんな相手でも威嚇するんだよな向こうの清光。俺も最初は殺されそうになった……と遠い目をした和真に「めちゃくちゃ見てみたいんだけど向こうの俺」と加州が笑った。


「……清光くん、」

「あっ……そーだった!俺っ今日用事あるの忘れてた!」

「用事?何の?」

「えっ?えっとー……」

「清光くんは今から兼さんと手合わせなんだよ」

「そ、そう!手合わせ!だからやっぱり行くのやめとく〜」


そう言って手をひらひらさせた加州に「ふーん?そう」と興味なさげに紬は返した。手合わせがなければきっと付いて行ったのだろう。結局、会いに行くのは和真と紬、それから和真の近侍である獅子王の3人だけだった。
この本丸は、正面玄関近くの表門と敷地外へ向かうための門までが少し長い。数分ほど歩いた先で石段を数段ほど上がり、竹林に囲まれた道を歩くと四脚門が見えてくる。これがこの本丸の敷地から出るための門だ。そこに備え付けられた、門の造りとは明らかに時代が違うようなテンキーにとある数字を打ち込むと転移が始まり、定められた場所───他の本丸然り、万屋や、演練場など様々な場所へと飛ぶことができるのだ。
ちなみに本丸によって構造が異なるため、表門に転移キーが備られている場合もあるらしい。和真の説明を聞いた紬がなぜこの本丸は距離が遠いかを問えば、襲撃などもしもの時に備えてと素早い返答が返ってきた。それからこことは違う場所に避難用の転移装置もあるらしい。
それから和真が一切迷うことなく慣れた手つきで数字を打ち込めば、ずずず、と音をたてながら扉が開いた。それを潜って進んでいく和真や獅子王に続きそこを通ると、竹林に囲まれていたような景色は一瞬にして変化する。
特に気にする様子もなく歩みを進める彼らに黙ってついていくと、自分たちとは違う本丸が見えてきた。どうやらそここそが和真の妹である和音のいる本丸のようだ。
こっそりと表門を抜け建物へ向かう主について行くと、彼はそのまま入り口玄関から入っていかずに庭の方へとまわっていく。この本丸の主がどこにいるかも分からないのにどうしてそんなにスラスラと歩けるのかと紬が問えばマイエンジェルの匂いがするからとドヤ顔で返していた。その言葉に紬がドン引きする。毎度のことなのか、それとも前に一度そういう質問をしたのかは分からないが獅子王はもはやスルーであった。
本丸の構造や建物の配置は和真の本丸とは違うけれど建物の造り自体は似ていて、違和感はあるものの景色はすぐに目に馴染んだ。
先を行く和真に付いて行っていると、急に和真が走り出した。突然どうしたんだと驚く紬の隣で、まぁ見たら分かるぜと呆れる獅子王。和真の走っていったその先には人影が2つ見えた。


「マイスイ〜〜〜ト、ハニ〜〜〜〜〜〜!!」

「主サマ……!?」

「……こっちに来たときいつもだからアレ」

「……え?」


走りながら叫んで行った和真はその人影に飛びつこうとしていたが、遠目からでも分かるほど綺麗に交わされていた。そしてもう1つの影が、抱きつき損なって体勢が崩れた和真の足を引っ掛け、倒れた彼に乗り上げて鞘から半分ほどチラつかせた刃を首に押し当てる。
遠い位置に立っていたのに、ここにまでギブギブギブ!という叫び声が届いてきた。こちらの主のテンションと、あちらの対応に何て言っていいのか分からず、ただ口元が引き攣る。隣にいた獅子王は「あそこまでが一通りだから」と肩をすくめながらそう言った。


「とりあえず主のところ行くか」

「あ、うん……」


流石にドン引きしたんですけど、と言いながら獅子王と共に和真に近付けば、その上に乗っていた殺気ダダ漏れの刀剣と目が合った。つい先程まで一緒にいた加州清光だ。
なるほど、これが主サマの言っていた主厨の加州清光か。いかにも害虫を片っ端から駆除していきそうな殺気を放っている。そう呆れながら彼を見ていれば、加州は和真の上に乗ったまま紬を見て目を見開いていた。


「なっ……え、紬……?どうして……」

「ハイ???」


なぜ今更そんなことを聞くのか、と思っていると獅子王が「同じ刀剣でも実装されてからの記憶や意思は別々にあるから、うちの加州は紬を知ってても他の加州は知らないんだ」と教えてくれた。


「ああ、そうなんだ。じゃあこっちの加州は久しぶりってことか」


ぽかんとしている加州を置いて話を進めていく私たち。そう言えばこっちの加州が大大大好きであり、主サマの天使な妹を見るためにここに来たのだった。


「───紬、ちゃん?」

「え?……っ!?」


なぜ自分の名前を、と思いながら高い声がした方を振り向く。すると。


「か、ず……さん……?」


そこには見覚えのある、大好きだった和音さんが立っていた。
何これ、一体どういうことだと思考が一瞬停止する。


「うそ、ほんとに紬ちゃんだ〜!」

「和さん……!」


思い切り彼女に抱きつく紬。未だにぽかんとしている加州と、その下敷きになりつつも、彼女達を見て呆然としている和真。理解出来ていない2人をよそに、紬は再び和さんと呼んだ。


「お久しぶりだね紬ちゃん、いや〜私より背が伸びて……!随分と大人びたね。なのに相変わらず可愛くて綺麗!」

「そんなことないよ、和さんも相変わらずお綺麗で」

「ふふ、紬ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな」

「そ、その……何で和さんが……」

「……そうだね、その驚き具合からして私の最期は誰かから聞いてるんだろうね。まあ、簡単に言えば……信じられないかもしれないけど輪廻転生ってやつだよ。記憶も全て戻ってる」


そう言ってにこりと笑う和音。ああ、懐かしい、この太陽のような笑顔。そう思ったら目が熱くなり、和音の首元に顔を埋めるように再び抱きついた。


「ちょっとちょっと、俺を置いてかないでよ!て言うか何で紬がここにいんの!?」

「あ、そっか。それもそうだね。私も刀剣女士の実装は聞いたことがないや」


和真の上で足を組んで座っていた加州は立ち上がると、紬と和音の方へ向かってやってくる。その際に和真の脇腹をヒールで蹴っていたのは見なかったことにした。


「主サマは『バグ』かもって言ってた。獅子王曰く、鍛刀しようとしたら刀製造機が壊れかけて、それを蹴り飛ばしたら私が鍛刀されたんだって」

「何やってんの兄さん。製造機壊すなよ。」


呆れた……と溜息混じりに呟いた和音が、じとりと怪訝そうな顔で彼を見ていれば「照れるからそんなに見つめんなって」と語尾に星がついていそうな喋り方で言ってきたため、ついにイラついた彼女の拳の一撃が彼の頭へとお見舞いされた。


「いてて……って、おいおいちょっと待て。え、てか何で和音のこと知ってんの?紬の言う和さんは沖田総司の恋人だろ?何で和音も紬のこと?うん?」

「そこまで分かってて何で結論にたどり着かないの?……沖田総司の恋人だったのが私だからだよ」

「ん?え?うーん?俺の妹は人間じゃないのか?」

「普通に人間だわ馬鹿野郎。……つまり、生まれ変わりだってこと」

「はーはーなるほど。……って、え?生ま……。……えええええええええ!!!!???」


その日1番の主の叫び声が、和音の本丸中に響き渡ったのだった。


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