■ 03
「アンッ…」
呼吸があがる。
臣は既に私の身体の感じる箇所を知り尽くしていた。
この広い家にはお手伝いさんと呼ばれる人が何人かいて。
でも私の部屋には絶対に入れないようにしてある。
部屋の中にキッチンもお風呂もトイレも全部完備されていて、鍵は特注品を作って私しか開けられないようにしてあった。
よって、あの日臣を拾ってきてから一度も臣はこの部屋から外に出ていない。
臣の過去に何があったのか?なんてどーでもいい。
取り立て屋に追われて逃げていた臣を偶然かくまった私を、泣きそうな目で手を握りしめる臣を、なんでかほおっておけなかった。
私が助けないとこの人どこかで野垂れ死にするんじゃないかって思うほど、臣は身も心もボロボロになっていたと思う。
でも本当の本当は単純に綺麗だったから。
整った顔と、無駄のない肉体。
一目見て「欲しい」と思ったんた。
お金で買えるなら買いたい!って。
「麻利亜ちゃんっ、足もっと開いてっ」
ハァッ…て甘い吐息を漏らす臣は、M字に開いた私のそこに顔を埋めて舌で奥まで弄り倒す。
ジュルっと顎を動かして溢れ出る愛液を吸われて身体がピキンと仰け反った。
「アッ…アアッ…―――」
いっぽんの糸が身体の中を登りつめていくのが分かる。
あと少し、あと数秒でイ…
ジュルリと臣が高速で舌をかき乱す。
もう頭ん中真っ白で私は悲鳴をあげてベッドに埋もれた。
手で濡れた口元を妖艶に拭う臣は、口を開けて呼吸を繰返す私の上に覆いかぶさってそのまま舌を絡ませた。
空いた手で乳首をグリグリと摘みながらほんのり苦い舌を存分に絡ませる。
シャワーを浴びた後だっていうのに汗びっしょりの臣の身体に手を添えると硬くそそり立っている臣の下半身を私の股間にいやらしく円を描いて擦り付ける。
パンパンになっている臣のそれは、いまかいまかと私の中に挿いるのを待っているんだ。