同じ気持ち



なんてゆうか…――――

剛典くんってこんなに情熱的だったんだってくらいにのキスで。

私をベッドに下ろした剛典くんは、勢いよく私に覆いかぶさってきた。

ちょっとだけ焦っているようで、それが今は可愛く思えてしまうなんて。

どう取り繕っても、私が年上で剛典くんが年下だって事実は変えられない。

今まで年下相手っていうのがなかったから一歩踏み出すのに勇気がいったけれど、今ここにある私の気持ちは本物で、それをしっかりと受け止めてくれた剛典くんを心から愛しく思えるんだ。


ねぇ、剛典…

好きだよ。


ねぇ、剛典…

大好きだよ。


口に出すのが恥ずかしくて心の中でそう言ってみるけど、当たり前に剛典くんに届いているわけもなく…




「ナナ…好きだよ」



言われた剛典くんの言葉に身体が熱くなった。

だって、私が今思っていたこと、剛典くんが言ってくれた。

まさか、伝わったの?

私の想い…届いたの?



「たぶんオレ、もっとナナを好きになる…」

『…剛典くん…』

「もっと色んなナナをオレにいっぱい見せて…」

『うん』

「そんでもっと色んなオレを知って欲しい…」

『うん、うん…』



そんなの当たり前よ。

この先剛典くん以外なんていないもの。



「もしかしたら知らないオレがナナは嫌なこともあるかもしれない…。けどそれもオレだから。オレはどんなナナも受け止める自信があるよ」

『剛典ッ…』

「この先、ナナ以外ねぇからオレ…」



ぶわっと涙が溢れてしまった。

やっぱり私の気持ちが剛典くんに伝わっているみたいで…。


本当は言葉にしなきゃ伝わらないことなんて沢山あるんだろうけど、今に限って私と剛典くんの気持ちは繋がっていて、だから全部を剛典くんにあげられるって…。



「…あ、ダメだ…」

『えっ?』

「もう色々限界…」

『…え、剛典くん?』


…いつの間に服を脱がされていて、私の身体を指と舌と、甘い吐息で愛撫する。

急に恥ずかしさが増して私は剛典くんからそっと目を逸らした。



「ダメ、ボクを見て…」



甘えた声に、胸がキュンとする。

ゆっくりと私の足を持ち上げて中に入ってくる剛典くんに、私は視線を剛典くんに向けた。



『アッ…』

「ナナ、力抜いて」

『分かってるっ…けどっ…』



久々の間隔にほんの一瞬顔をしかめたものの、私の上で妖艶な顔を浮かべる剛典くんに、身も心も満たされていくんだ。




同じ気持ち

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