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ドキっとしたというよりは、キュンっとしたって言った方が正しいのかもしれない。

胸キュンなんて言葉、少女マンガの世界だったり、学生たちの言葉だったり…そう思っていたけれど。


「隆二のばか」


恥ずかしくてそう言う私を「照れてんの?ユヅキ…可愛い…」なんて余裕の隆二。

私が照れてるなんて、ちゃんと分かってズルイんだから。

そんな恥ずかしさ100%の私にウエストにかけた手でその隆二に借りた大きめのハーフパンツに手をかけて…。


「腰浮かせて」


慣れた口調だとは思うけど、隆二が今ほどくれた過去は捨てた発言に思わず頬が緩む。

素直に腰を浮かせる私に、スッとさりげなく素早く脱がせた隆二はそのままそこに顔を埋めるように口づけた。

太腿をちょっとだけ強引に開かせて、舌でツーっと下着まで舐める。

その心地良さと焦らされてる感にまたどうにも子宮が疼く。

隆二がチラっと私を見ながら中指で下着に触れて…

きっと湿って色も変わっているに違いないそこに下着の上からチュっとキスを落とす。


「これ脱がせたいなぁ…」

「聞かなくていいから…」

「え?いいの?」

「もう…隆二って天然?」

「…そうなのかなぁ?たまに言われるけど…」


そうやって会話をしつつも手を休めることのない隆二はまた、さりげなく素早く下着を私の足から抜き取ったんだ。


「んふっ…」


何ともいえない隆二のこもった笑い声が聞こえて。

目が合うと嬉しそうに微笑んだ。

だからそっと手を伸ばして隆二を呼ぶとすぐに私の手を握って私の所まで顔を寄せる。

そのまま枕の横に手をついて私に被さるようにしてキスをくれる。

脳内が真っ白に飛びそうなくらい激しい舌使いに意識まで飛びそうになる。

鬚が私の唇にあたってほんのりくすぐったくて。

舌先で私の歯列をなぞった隆二は舌を絡みとって吸いついて…


「ンンッ…」


軽く漏れたその声に隆二の舌がゆっくりと出ていった。

そのままオデコをくっつけて…「ユヅキ、キスうまいね…。俺とろけそう…」そんな言葉。

キスがうまい、なんて始めて言われたんだけど…


「もう俺以外とさせないから」


それからそんな可愛い言葉にやっぱり胸キュンしちゃう。


「しないよ、隆二以外とは」

「大丈夫、させないから!」


ニッコリ微笑むと、隆二は私の腰に腕をかけて、そのまま身体を下に移動させた。

開いた足のそこにチュって小さなキスを落とした次の瞬間、ググって中に奇麗なその指を突っ込んだんだ。

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