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愛をあげる…―――

そんな甘い言葉を貰うのは生まれて初めてで。

それをくれるのも隆二だから許されるようなもので。

私の上に体重をのせてキスを繰り返す隆二の首に腕を回す。

ギュっと抱きつく私の耳朶を甘咬みしながら隆二の手は私の膨らみをゆっくりと揉んでいく。

大きな手に揉まれてキュンっと子宮が疼く。

指先で遊ぶようにピンっとなった突起を弾くように触る隆二は舌で私の耳を濡らしていく。

突起をギュっと指で摘まむと思わず漏れる私の声。

下半身からビビビって走る甘い電流が身体の中を通って「アンッ…」声に変わる。

器用に動く隆二の指が反対側の耳の穴をコショコショって触るからくすぐったくて思わず足を斜めによじった。


「ん〜隆二…」


背中に回した腕で対抗するようにくすぐると耳に入れていた舌を抜いて「こらっ!」そう言って私の顎に手を付けてムニュっと口を尖らせられた。


「ひゃにしゅんにょにょ〜」(なにすんのよ〜)

「やったなユヅキ!」


そう言って私の胸に舌を這わす隆二。

急にきた快感にフワっと腰が浮く。

隆二の舌が私の胸の突起を縁取るように舐めてから、しゃぶりつかれて「アアアッ…隆二ぃっ…」どんどん声が大きくなっていって。

ユラユラと手は私の太腿をいったりきたり。


「ユヅキの気持ちいいとこ、いっぱい探っちゃおう」


子供みたいにニって笑うと、胸元からゆっくりと下に舌と指を動かしていく。

おへそをチュって吸われてまたキュンって子宮が疼く。


「へそ、気持ちいい?」


チラチラと舌を覗かせて凹んだそこに舌を入れられて「ンン――ッ」声が漏れた。

そんな私を見て気持ちいいと判断したのかそこを集中して攻める隆二は足を立てて女豹のポーズで上から私の身体を這っていく。

まだ上半身だけ脱いだ状態で、既に息があがっている私。

私をクルリと裏返して今度は背中にチュってキスを落としていく。

上に乗っかってそのまま舌を這わす隆二はゆっくりと私が履いてるハーフパンツに手を添えた。


「そろそろこれ脱がせてもいい?」


チュって背中に数回キスを落として耳元でそう囁かれた。


「いいよ…」

「何かすげぇ緊張する…」

「隆二でも?」

「当たり前だろ」

「慣れてそうなのに…」


そう言った私の言葉に言葉を止めてクルリと私を仰向けにした。

真剣なその顔はすごく綺麗で思わず見とれる。


「全部忘れたよ、今までの…ユヅキしかいない俺ん中…」


胸がキュンとした。


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