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私の答えにゴクリと息を呑んだ隆二。
「…え、いいの?」
先に進もうとしたはずなのに私の言葉に思わずそんな言葉を繋ぐ隆二。
時に女は度胸だって思う。
ここに連れて来られた時点で私は隆二に抱かれる覚悟はできていて。
それが遅かろうが早かろうがどちらでも構わなくて。
「うん、いいよ」
そう言って私は着ていた隆二のジャージに手をかけた。
それをゆっくりと脱ぐ私をジッと見つめていた隆二は、はぁーって小さく息を吐き出すと、私をふわっと抱き上げた。
「連れて行くね、あっち」
慌てて隆二の首に腕を回す私を、それでも軽々とお姫様だっこで隣の寝室へと連れて行った。
少しひんやりしているベッドに下ろされて、隆二が着ていたラフなトレーナーを片手で脱ぎ捨てる。
ベッドに横たわっている私の上、膝を立てたまま手を横について上から見下ろされて。
見つめる私の頬を指でぷにゅって触れる。
「おかしくなりそう俺…」
そう言った隆二はほんの少し呼吸があがっていて。
こんがり焼けた黒めの肌に視線を移して…「隆二!!」声を出した私を「え?」キョトンと動きを止めた。
「腹筋割れまくり…す、すごい…」
思わず手でペタペタ触るとクスクス笑って「くすぐったいよっ」って私の髪を撫でて。
そのままゆっくり近づいてチュッとキスをする。
すぐに離れた唇。
至近距離で見つめあって「ユヅキ…綺麗だよ」そう言ってキャミソールに手をかけた。
まるでスローモーションみたいに見える隆二の動き。
私を少し抱き上げてキャミソールを抜くと、ギュッと抱きしめられた。
チュッて肩に唇を押し当ててそこにまた紅い花を咲かせる。
「ユヅキの肌すべすべですげぇ綺麗。その手…外していい?」
恥ずかしさから胸に当てていた手に唇を移してチュッて小さなキスを落としていく。
「隆二…」
「うん?」
「大好き…」
そう言って手を外した私を見てニッコリ微笑む隆二は、そのまま熱い身体で私を抱きしめた。
「愛をあげる」
そう言った隆二の熱いキスが、私達の時間を止めたんだ――――――
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