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我ながら確信犯!?なんて。

今まで特に男を煽ったことなんてなくて。

でも隆二には色々言いたくなっちゃうし、したくなっちゃうんだ。


ゆっくりと唇を私の肌から離す隆二。

クシャっと髪を触って「風呂、入っといで!」そう言う。


「うん」って頷く私の手を引いて洗面所まで移動した。


「これがシャンプーとリンス。ボディシャンプーがこっちね…」


丁寧に一つ一つ説明してくれる隆二は、きっと現場でも丁寧にやってるんだろうな〜って思う。

だから若いのにおじさん達にも気に入られていて。

外見がかっこいいとケネンされがちだけれど、隆二に限ってそんな心配は今のところないに等しかった。

そんな素敵な人とこれから…―――そう思うと、嫌でもゴシゴシ隅から隅まで洗いまくったんだ。

だから私がお風呂から出た時には、自然乾燥だと思われる隆二の黒髪もすっかり乾いていて、隆二の好きなEXILEのLIVEDVDがかかっていた。


「おまたせ…遅くなってごめんね」


ダボダボのジャージを借りてそう言う私を見て口を開けている隆二。


「変わんないね、素顔も!可愛いよユヅキ。水飲む?」


冷蔵庫からペットボトルの水を出してくれてそれを私に差し出した。


「ありがとう」


受け取ってそれを一口飲むと、喉の奥まで潤った感がしてドキンっと胸が脈打つ。

隆二はニッコリ笑ってソファーに座ると、その前を指差して「おいで」小さく私を呼んだ。


「乾かしてあげるよ髪。濡れたままだと風邪ひいちゃうから」

「いいの?」

「うん。おいで」

「うん!」


隆二の開いた足元にチョコンっと座ると、準備してあったドライヤーで私の髪を優しく撫で始めた。

あ―――気持ちい。

人にドライヤーしてもらうのって何でこんな気持ちぃんだろう…。

美容室とはまた少し違った感覚に目を閉じて待った。


「完成!」


そう言ってドライヤーをしまう隆二。

今度はソファーの横を叩いてそこに私を座らせた。


「夜は長いけど、どうしたい?」


なんて質問。

答えを私に託した隆二は「飲む?」そう言って缶ビールをチラつかせた。

どっちでもいいけど…


「隆二は?」


逆に聞いた私に苦笑いを零す隆二。


「聞くの?」


そう言う顔は少し紅くて。

だから何となく隆二の言おうとしていることが想像できた。


「聞きたいな〜私!」


コロンって隆二に身体を預けると、後ろで小さな溜息が洩れて。


「だから俺はずっとピンク色のことしか…」

「じゃあそれで…ね」


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