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オムライスを食べ終えると「俺が洗うね」そう言って、私が作ってくれたからって、食器を洗ってくれた隆二くん。


「こんなんでいいかな?」


そう言って寝室のクローゼットから出してくれたのは隆二くんのジャージで。

当たり前に大きいそれを見て何だかキュンとした。


「脱がせるつもりだけど、とりあえずこれ着てね。タオルだけでもいいけど!」


鼻の下を伸ばしてそう言う隆二くんは、私が思うよりも普通の男で。

いつも作業服を着ているせいか、普段着の隆二くんはただのシャツなのにすごくかっこいい。

ほんの少し見とれていると「ユヅキさん?」顔を覗きこまれて。


「何か照れるね、こーいうの」


ジャージを広げる私に白い歯を見せて笑う隆二くん。

こーいうの憧れだったりする。

彼氏サイズの大きなシャツを1枚羽織って…


「あはは、ユヅキさんやっぱ可愛い!」


クシャって前髪に触れて見つめ合う。

腰に腕を回されて抱き寄せる隆二くんは、私のオデコにオデコを当てて目を閉じる。


「隆二くん…」

「隆二でいいよ。そう呼んで?」

「…隆二…」

「ユヅキ…」


溶けそうなくらい甘くて。

隆二…の背中に手を回してギュッと抱きつく。

どうしようもなく離れたくない。

1分1秒も離れたくない―――――そんな気持ちになるなんて。

想像以上に分厚い胸板に顔を埋めると「くすぐったい〜」クネクネ身体を動かしていて。


「会社で気をつけないとなぁ、隆二って言っちゃわないように」

「この際公表しちゃう?そしたら会社でイチャイチャしてもみんな微笑ましく見守ってくれるんじゃないかな?」

「甘いよ隆二!あのおじさん達がそんな緩く見守るわけないよ。こーいう姿も想像されるかもだし…」


キョトンとしている隆二は私の言葉の意味を理解していないのか。

だからチュッて小さくキスをして「こーいうことしてるんだって…」そう言ったら目を大きく広げて首を振った。


「すげぇやだそれ」

「うんだから会社では内緒にしとこ。しばらくは」

「そうする…」


ちょっとだけしょんぼりした隆二の首に腕を回す。


「でも二人きりの時は何でもありだから」


私の言葉にちょっと強引なキスが落ちた――――

舌で私の唇をこじ開けて中で私のと絡ませ合う。

部屋に響くリップ音に身体が熱くなっていく。

隆二の指が私の耳に触れていて、離れた唇がまた頬を伝って耳朶を咬む。

キュンと胸が高鳴った。



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