「あ、アホ峰おはよー」
「アホ峰だと!?」
「ごめんごめん、つい」
「ついじゃねーよ、ごらあ」
「きゃー、怖いよー」
私と青峰はいつもこんな感じだ。
朝、教室に着けば口喧嘩。
「あ、堀北マイちゃん」
「おお、お前なんか似てね?」
「堀北マイちゃんに?」
「おう。...やっぱ似てんなっ」
「はあー?そんなおしとやかではないけど?」
「それはな」
「ふざけんな」
「苗字がいったんだろーがよ」
(そーだけども。)
無造作に机に置かれている
堀北マイちゃん。(あ、雑誌ね)
1ページ開いて似てると言う青峰。
いや、アホ峰。
「でも、青峰は堀北マイちゃん好きなんでしょ?」
「おうよ」
「私のことは好きじゃないから、そこが違うよ」
(ふんっ、言ってやった)
「そこも同じだ」
「だよねー...って、えええ!?」
「あー、言ってなかったか」
(あの、これはまさか)
雑誌を眺めていた目をこちらへ向ける青峰。
「俺、 名前のこと好きだけど?」
「はっ、ちょっ」
「いくぞ、屋上」
「えっ!ほんと、待って」
「待たねぇ」
類似
(こんな状況でときめく私は、異常でしょうか)
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