赤井さんに敬語を使わせたい(ネタ) ※名前は○○でお願いします ※赤井さんてジェームズには一応敬語、ってことは上司には一応敬語ってこと…だよね…? ※うちのサイトあまりにも恋愛要素がないから珍しく赤井さんが主人公に惚れてるやつ書いてみた ※がしかし管理人に恋愛ものは…荷が重かった… たぶん、クワンティコ本部の若い捜査官なら誰でも、彼女のことが好きだ。 彼女というのは、○○というドクターのことだ。ドクターというのは通称で、一応医師免許を持っているらしいからそう呼んではいるが、カウンセラーだったり心理分析官だったり、彼女はさまざまな顔を持っている。 優しく、美人で、他の上官たちと違って厳しくも鬼畜でもない彼女が訓練に疲れた新米捜査官や訓練生たちに好かれるのはもはや自然の理と言ってもよかった。 そして、赤井も例にもれずそうだった。 「あ、あなたが期待のスーパールーキーね。噂は聞いてるわ。狙撃の腕がすごいんだって?」 だから、たまたまカフェテリアで隣の席に座って、そう声を掛けられた時は、思わずどきりとした。 「…ドクター○○。光栄です」 「わ、やめてよ、そんなかしこまらないで。名前でいいよ。そっちは何て呼んだらいいかな?」 「…秀一でも赤井でもお好きに。仲間はシュウと呼びます」 赤井が彼女に丁寧に喋りかけたのは、赤井の教官すら彼女には頭が上がらないらしいからだった。年齢は不詳だが、かなりのベテランであることには間違いがないらしい。日本人を見慣れている赤井からしても彼女は年齢不詳のベビーフェイスで、東洋の神秘だ何だと騒がれている理由も分かる気がした。 主人公は実は眠るとコナン界で起きちゃう系トリップまたは転生主。 コナン界で眠っている時は現実世界で起きているので、そこでコナンを隅々まで読んで細かく事件をファイリングして季節ごとにまとめてみたりした。 どうにも現実臭いのよね、この世界。 原作が始まると現実世界に戻れなくなる。かもしれない。 FBIの心理分析官かつカウンセラー。FBIには詳しくないのでねつ造。 ジョディが入ってくる以前のFBI本部で赤井さんに好意を持たれるも、あの赤井秀一が自分を好きになるはずないと思っているから本当は主人公も赤井が好きなのにどこまでもすれ違って、原作開始時にはもはやただの同僚になっている話。 え、だってシュウってジョディといい感じでしょ?みたいな。 タイミングがね、合わなかったんだよね。…あの時はまだ眠ったらあっちに行ってたから、どうにもこっちで必死に生ききれなくて。 え? 時々わけわからないこと言う主人公。 微勘違い。あくまで微。 主人公はコナン界ならこんな流れになるかなー、と推理するので大抵当たる。切れ者と思われている。単純にパターンを知っているだけ。 「なぜそう思う?」 「物語としてこっちの方が面白いでしょ?」 とか言って周囲をぞっとさせていることもしばしば。物語じゃなくて現実なのに、と。 「ではこれからカウンセリングを始めます、が、まず先に言っておくことがあります」 そう言って彼女はお決まりの約束事をいくつか口にした。ここで言った事情は決して外部へ漏らされることがないこと。正当な理由が認められるなら上司にすら伝えられないこと。 そして最後に。 「これはほんとは言う必要ないんだけどね…最近変な輩が多いから。…これから何度かカウンセリングを重ねますが、決して私に恋しないこと。別にこっそりする分にはいいけど私を口説かないこと。仕事にならないからね」 「………は?」 「ばかげてるでしょ、こんな注意事項。でも最近本当にシャレにならないくらい多くて。エミリーに最初に言っとけって言われちゃった。まあたぶんみんなベビーフェイスであれこれ優しく話を聞く私にちょっかい出して遊んでるだけだとは思うけど」 「………なるほど。」 敵は多いらしい。ちなみにエミリーというのは誰でも知ってるベテラン主任カウンセラーだ。あっちの方はとてもおっかないのでみんな主人公のカウンセリングを受けたがる。 「エミリーが厳しく、私が優しくって方針なんだけど、この分だと変えた方がいいかもね」 「厳しくもできるんですか」 「私を何だと思ってるの。…ま、お喋りはこれくらいにして」 結果。彼女とのカウンセリングは、今までになく心地よい時間だった。 2016/08/20 17:08 back |