2010 0319〜0510


(一くんが車の免許をとりました)



「ね、大丈夫?」

「んー?大丈夫、だと思う。」

「思うって!!」

「これでも気張ってんだぜ?」

「刺激が欲しいとか言って飛ばしたりしないわよね?」

「ハハッ、それはねぇよ。」

「ほんと?ちょっと心配だわ。」

「だーいじょうぶ。悠里を横に乗せてるのに危ねぇことはしねぇから。」

「……一くん。」

「悠里……」

「あっ!前!信号変わったわよ!」

「ちぇー、せっかくいい雰囲気だったのに。」

「なっ…!ちゃんと運転に集中しなさい!」

「はーい、」

「(それにしても……)」

「……?」

「(運転してる一くんの横顔…)」

「…悠里?」

「かっこいい………」

「おーい、悠里ー」

「惚れ直しちゃうわ…。」

「悠里、また口に出てるぞ。」

「えっ!!うそっ、私…!」

「惚れ直すだなんてやっぱりかわいいこと言ってくれるな悠里は。」

「かっ、からかわないでよっ!」

「ん?からかってなんかねぇって。かわいい、悠里。」

「ちょっと、一くん…運転…!」

「信号、赤だぜ?」

「あ、一くん、見えちゃうから!」

「みんな見てねぇって。」


(ちゅっ)


「これ…やってみたかったんだ。」

「……これって、」

「信号待ちでするキス。」

「っっ!」

「悠里、顔赤いぜ。」

「あっ、青になったから!変なこと言わずにはやく進んで!」

「ククッ、姫の仰せのままに。」





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